コンドル(1975)のレビュー・感想・評価
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今改めて見ると、時代が再び揺り戻されているようで震撼する
「明日に向って撃て!」をはじめ、ロバート・レッドフォードの代表作を讃え始めるとキリがないわけだが、その中でも密かな、そして確実な人気を保ち続けているのが本作「コンドル」である。
CIAの支部でリサーチ研究を続ける彼が、ある日、思いがけない展開に巻き込まれていく。その先の見えない恐怖。相手が何者か想像すらできない絶望。そんな混沌の闇の中にあって、彼はたった一人で、国家ぐるみの陰謀に立ち向かっていこうとする。
当時は「アメリカ映画」が様々な闇に切り込んでいた時代。「大統領の陰謀」と併せて、本作に様々な政治的なメッセージが込められていることは明らかだ。と同時に、改めて本作に真向かうと、製作45周年を迎える今、強烈に時代が揺り戻されていることに背筋が凍る。レッドフォードが出演した「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」も本作の影響を受けているとか。MCUファンも是非観ておくべき一作。
起承転結、承と転ナシ
よくできた筋書、との感想が散見されますが、理解できません。
事件の発端と結末は明白ですが、間をつなぐプロットが全くわかりません。
発端となった事件を何故起こしたのか、について説明がありません。
事件の究極の目的は示されますが、個々の出来事の背景についての説明が省略されているので、わからないことだらけです。
とはいうものの、政治スリラーとしての緊張感が十二分に発揮されているのは、さすがポラック先生の腕前でしょう。
0103 男前が逃げる逃げる
1975年公開
当時ジョーズに公開前から敗戦濃厚の東宝系が徒党を
組んで¥1000で7作面白いですよ、の宣伝を組む。
「コンドル」「ピンクパンサー2」「フリックストーリー」
「ハリーとトント」「続エマニエル夫人」「悪魔の追跡」
「マイウエイ」
しかし見事に惨敗。
本作は小粒とはいいながらロバートレッドフォードで
結構持たせており良作。
あれーと巻き込まれるフェイダナウエイの慌てぶりも
良い。
70点
このコンドルは飛んでいかない
2021年7月11日
映画 #コンドル (1975年米)鑑賞
#ロバート・レッドフォード と #フェイ・ダナウェイ ってたくさん共演してそうだけどそうでもないのかな?
この映画の見どころは、殺し屋 #マックス・フォン・シドー の不気味さ
こんな殺し屋いたらイヤだな
半端
「シドニー・ポラック×レッドフォード」というと個人的にノリがつまらなかった「追憶」を思い出してしまい、観ようか躊躇したのですが、ストーリーがもちろん違うし評判もそこそこ良かったので観ることにしました。
軽めの音楽が流れる中、平気で遅刻し同僚の女性の腰に手をまわして説明するレッドフォード。予想通りのムード、キザに見え「やっぱり苦手な映画かも」という演出でスタートした。
その後は軽めの音楽もなく、事件が起こり、フェイ・ダナウェイが協力するハメになった頃には緊張感が出てきたので一安心。そう私にとって洒落た雰囲気のBGMが邪魔なのだ。そこを考慮して、その後は観ることにした。
で、何で愛し合っちゃうのよ(苦笑) 極限状態だからでしょうか...彼氏からも電話あってケンカしてないし理解が難しい。
印象的なシーンとしては、相手の電話番号をプッシュ音から聞き出す仕掛けが時代の味わいを感じた。
全体としては中盤が一番緊迫感があったけど、ラストなんてスリルなく話だけして終わり。近くにいたサンタが何かあるかと思ったけど私の考えすぎで 「えっこれで終わり?」
暴露が記事になったかも不明だし、フェイ・ダナウェイが去っていく場面なんて危険な状況なのにメロドラマみたいな音楽だから緊張感が薄れて半端でしたね。
というわけで、S.ポラックさんの映画は、またも合わなかった。。。
初めて見た時は密度が濃くて隙のない映画だなという感想を持っていたが...
初めて見た時は密度が濃くて隙のない映画だなという感想を持っていたが、見直してみると、何でわかったの?とか根拠に乏しいねっていう感じがある。フェイダナウェイが非常に良い。
地味なCIA係官
CIAものと言っても主人公ジョー(ロバート・レッドフォード)、暗号名コンドルは書籍分析係、まだジャック・ライアンのような情報分析官なら分かるが一体なんで市販本の分析がCIAに重要なのかピンとこない。原作者のジェイムズ・グレイディはタフなエージェントではなく普通の男の方が読者が引きこまれやすいと思ったのだろう、本の知識だけで敵に立ち向かうという設定は面白い。ただ知識が武器なら、コンドルではなくフクロウでしょう・・。
鍵のトリビアや電話ハッキングはどんな本で知ったのか分からないが強みといえるほどのものではないでしょう、ロバート・レッドフォードだから凄いことのように思えるだけ・・。
原題はThree Days of the Condor、原作(Six Days of the Condor)は麻薬がらみだが映画では石油利権に替えているしキャシー(フェイ・ダナウェイ)も無事、原作では殺し屋のジュベールは登場しない、単に6日を3日に縮めたのではなく別物でしょう。
謎は石油絡みのトップシークレットらしいが伏線も無く詳細不明、下部組織とはいえ機密厳守がCIAの掟位は分かっている筈の仲間を支社ごと殲滅させる必然性はなく、派手に見せたいだけでしょう。CIAのくせに外部の殺し屋頼みで組織ぐるみと言う訳でもないし、敵の全貌が曖昧なので見終ってもしっくりしない。もっとも映画とはいえ孤軍奮闘なので全容解明、全面勝利の方が不自然だろう。
したがって陰謀や黒幕に迫る本格サスペンスと言うよりは展開の妙を見せたかった映画にも思える、誘拐されたキャシーが一転して相棒になるのは予想通りだが、つけ狙っていた筈の殺し屋ジュベール(マックス・フォン・シドー)まで手を貸す展開は意外。
70年代はベトナム戦争やウォーターゲート事件など国家への不信が高まった時期でもあり多くの陰謀ものが作られた、ラストがNY・タイムズ社の前というのも実際のCIA機密レポート(FamilyJewels)のスクープ記事(1974年12月)にひっかけているのだろう。公開当時はうけたことでしょう。
観終わってみればしょぼいCIAものなのだが俳優と展開のテンポの良さで目が離せなくなる、観客心理を知り尽くしたシドニー・ポラック監督の巧みさだろう。
CIAって怖いっ!
TVドラマ、コンドル〜狙われたCIA分析官〜を観ていた。season2まであるがまだ続くのかな?元はロバートレッドフォード主演の映画との事で、興味津々。
45年前の映画、ほぼ半世紀。人類って凄いな〜色んなものが進化している。映画の本筋よりもそんなところに感動してしまう。ジョーの勤務するオフィスの機器は当然パソコンなどではなく、たまたま出会って巻き込み、隠れ家にしたキャシーという女性の部屋のキッチンにあった台所用洗剤、懐かしい。今みたいなコンパクトなものではなく、ママレモン(知ってる人いないかも)のような大きさ。とどうでもいいところに目がいってしまう👀
本筋に話を戻そう。TVドラマ版は中東でのテロに関する機密を知ってしまった為にジョー達が命を狙われたけど、45年前の映画では中東での石油の利権に関する機密を知ってしまった為、と当時ならではの内容。
ただ、無理矢理巻き込んだキャシー、初めて会ったのに、その日の夜に💏な関係になっちゃうのはどーよ😩だってジョーは同じ日にオフィスで付き合ってる彼女殺されてるのに、、、👎CIAの危機迫る映画に無理矢理お色気入れなくてもいいのに。
とはいえ、話はおもしろかったし、ロバート・レッドフォードもカッコよし❗️
ずっとモヤモヤ
ロバート・レッドフォードの魅力満載💕
事件がなかなか進まず、ずっとモヤモヤ💦💦💦
CIAやFBIで裏のミッションや、裏組織とか色んな物語あるよね。
誰を信じれば良いか疑心暗鬼になっちゃうね💧
結局あの後、どうなった?
銃撃戦の迫力不足は仕方ないかな・・・
CIA支所の惨殺から逃れた分析官が、自らを守る為に犯人を捜して奔走する物語。
ロバート・レッドフォード主演のスパイサスペンス。流石に時代を超えて放映される映画で、良く出来たサスペンスでした。
誰が敵か味方かがわからず恐怖する主人公。逃げ惑いながら反撃する様はカタルシスを期待出来る展開でした。
ただ、ラストは意外性を狙ったのでしょうが、拍子抜けの方を感じてしまいました。カタルシスを期待した私にとっては微妙な結末でした。
また、女性が登場すると、あぁ言う展開になるんでしょうね。映画には必ず「ラブ展開を入れなければならない」と言う決まりがあるのでしょうか?個人的には無理やり感があって好きではありません。
アメリカ文学史協会
ニューヨークにある小さなビルの文学史協会。実はCIAの下部組織で、“本読み”のジョー・ターナーもその一人。世界のあらゆる小説を読破して暗号や作戦を探るという地味な仕事。ある時、本部に送った資料は却下されるも、そのために協会員が惨殺されることになった。ジョーは運よく助かったが、何者かに命を狙われることになった・・・
CIA本部に助けを求め、ウィクスと元同僚に会うことにしたが、そのウィクスにも銃撃を受け、孤立状態になったターナーは偶然出会ったキャシーを拉致同然に巻き込んで匿ってもらう。
CIAの闇の部分を描こうとした佳作で、孤立した状況で何ができるか?というサスペンス部分が緊迫感を持続しながら楽しめる作品。「CIAだけどスパイじゃない!」とキャシーに説明しながらも、徐々に打ち解け一夜を共にする・・・やっぱスパイ映画みたい。
コードネーム“コンドル”ことジョー・カーターが銃の訓練も受けていないアマチュアだと上層部も知り、アマチュアだからこそ予想ができないといったところ。彼が軍では通信兵だった経験を活かし、電話局に侵入して殺し屋の情報をつかもうとするシーンが印象的。
中東への進出だとか、政治的な話も絡んでくるけど、謎めいた裏組織の存在が不気味なだけにハラハラさせられる。また、殺し屋役のマックス・フォン・シドーが怖すぎ!
組織の裏側~史上最悪の3日間!
WOWOWシネマで鑑賞。
CIAの下部組織が襲撃された。唯ひとり難を逃れたジョー・ターナー(コードネーム“コンドル”)は、街で偶然出会った女性写真家と共に、事件の真相を調べ始めるが、そこには組織に秘められた大きな陰謀が隠されていて…。
敵が誰なのか分からない状況の中、奮闘を続ける主人公コンドル―。殺し屋の魔の手や組織の思惑を潜り抜けながら、真実に肉薄していく様がスリリング! ―であると同時に、ロバート・レッドフォードのカッコ良さが横溢していました。
CIAの中にもう一つのCIA
公開時に観たときは錯綜したプロットがもう一つ分かりにくかったが(中学生だったもの)、今なら良く分かる。ロバート・レッドフォードがカッコ良かった。そしてフェイ・ダナウェイの息を呑む上手さ。
状況の背景の説明が少なくて状況が掴みにくい
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
誰が何をしているのかまだたいした情報もない冒頭のほうで突然の出来事が起こり、主人公だけでなく観ているほうも混乱する。何が起きたのか・これからどう状況を解き明かしていくのか・出来事に主人公がどう対応していくのかに期待が高まった。
しかしその後は期待はずれ。彼の報告書がいったいどう影響したのかについて具体的な説明がないし、ただの本の分析官とは思えない行動で本職相手に活躍もする。結局詳しい状況が解き明かされない。何より途中で出会ったばかりの女との恋愛劇は非現実的だし質感を下げている。レッドフォードを格好良く見せたいために無理矢理挿入されただけ。
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