「切なくも可笑しいサスペンスコメディの秀作」コントラクト・キラー エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
切なくも可笑しいサスペンスコメディの秀作
「アキ・カウリスマキ傑作選」で観た4本のうちの1本目。
ロンドンの水道局で働くフランス人のレオ(ジャン=ピエール・レオ!)。突然解雇され、人生に絶望し、自殺を図るも死にきれず、プロの殺し屋(コントラクト・キラー)に自分の殺害を依頼したが、カフェで出会った花売り娘のマーガレット(マージ・クラーク)に恋をして気が変わり、殺し屋から逃げることに。
ガンで余命わずかの殺し屋を演じたケネス・コリーが秀逸。観る我々は哀愁漂う彼のことを気づかうまさかの展開。
思えば貧しい社会(まさに不況のフィンランド🇫🇮)をデフォルメしたようなシチュエーション。切なくも可笑しいサスペンスコメディの秀作だった。
ちなみにゴダールやトリュフォーのDNAを感じるのはジャン=ピエール・レオのせいだけではないはず。
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