「ロードムービー系正統派ゾンビ映画」28日後... 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
ロードムービー系正統派ゾンビ映画
今となっては王道といって良いゾンビ映画。
ゾンビパンデミックの原因がはっきりしていたり、28日後の荒廃したイギリスを広範囲に渡って撮影していたりと、脚本は丁寧だし、かなりの規模で撮影、製作されたことがわかる作品。B級作品と言って良いのかどうか、そのくらい気合入ってます。
ゾンビは疾走系パワータイプで、その勢いは凄まじいものがあります。「バタリアン」でも走ってましたが、あんなもんじゃあない。後の「ワールド・ウォーZ」なんかも影響受けてそうですね。特に終盤の怒涛の襲撃は物悲しいBGMと相まって、絶望感を与える素晴らしいシーンとなっております。
後のゾンビ映画に与えた影響も大きいものと思いますが…一つどうしても気になる点が。ゾンビ映画あるあるですが、人間同士の醜い争い。ロメロで例えるなら、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」や「ゾンビ」辺りまではなんかまだ気にならなかったんですよ。「死霊のえじき」の大尉あたりから「生き残り者同士仲良くしろよ!」って思うようになってしまって…。なんか内輪揉めをさせるためだけの強引なキャラ設定を感じてしまいました。そんなきつい態度とるなら最初から仲間に入れるなよ…。
それ以外は本当に良くできた作品だと思います。カメラワークなんかもハッとさせられる面白いシーンもあるし、ゾンビが襲ってくる臨場感はかなりのもの。そして何より、若かりし頃のキリアン・マーフィーが見れます!なんならこれが一番の収穫(笑)
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