劇場公開日 2003年8月23日

「パンデミック・ゾンビ・シリーズ 第1弾」28日後... bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5パンデミック・ゾンビ・シリーズ 第1弾

2025年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

ゾンビ・ムービーの代表作となった2003年に公開された作品。その後、2008年には『28週間後』、そして今年、新たに『28年後』が公開されたシリーズの第1弾。人間を凶暴なゾンビとしてしまう謎のウイルスが、ロンドンに蔓延したパンデミック災害を描いたゾンビ・スリラー。2020年の1月、世界中を恐怖の渦に巻き込んだコロナ・ウイルス感染を、まだ誰も知らなかった時の作品だが、それを暗示していのかもしれない。

動物から感染が始まり、わずか1滴の血液感染で、人間の理性失くし、凶暴化してしまう知のウイルスが、ロンドンに全体に蔓延するまでわずか28日。多くの死者を出すと共に、ゾンビ化した群衆が、また新たな人間を襲い、ロンドンの街から人が消え、街は壊滅して負の連鎖が続く世界。そんな世界の中で、懸命に生き延びた僅かな人々のサバイバル・スリラー。

交通事故によって昏睡状態となっていたジムが目覚めた時、そこには誰の姿も無く、荒廃した街が広がるだけだった。しかし、そこにはウイルス感染で、ゾンビ化した嘗ての人間が、獲物を狙って彷徨っていた。何とか襲い来るゾンビから逃げ延びたジムは、他の生存者と共に、僅かな望みを頼りに行動を起こすのだが…。

この作品の最初で、ジムが点滴を抜き去り、誰もいなくなった病院から脱出するシーンは、『バイオハザード』のラストでアリスが街に出るシーン、『ウォーキング・デッド』の冒頭で、リックが病院を抜け出すシーンと、とてもよく似たシーンだった。また、残党軍隊が集まった砦も、『ウォーキング・デッド』でよく見たシチュエーション。ゾンビ・ムービーにはアルアルのパターンなのかもしれない。内容的には、ホラーとしての恐怖やグロさはあまり感じない分、生き残った者達のサバイバルなロード・ムービーの様な展開とも言えた。

主演のジムには、昨年『オッペンハイマー』でオスカーを手にした若き日のキリアン・マーフィーが務めていた。また、生き残り仲間の女性には、『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、呪術師のティア・ダルマ役を演じたナオミ・パレスが務めていた。

bunmei21
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