「サイコです」殺しのドレス 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
サイコです
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サイコに触発されて作ったということですが、サイコです。
そう思って観ちゃうんで、比較せざるをえない。
何でもそうですが、最初に観たのが基準になるから、二番手は分が悪いですね。まあ、パルマ君はそんなことわかった上でヒッチを超えるなんざ百年早いって思ってるだろうから、これはこれで十分面白いです。
でも、始めの方の美術館で出会った男性は筋に関係ないようですが、小説では何かしらの関連があるんでしょうね。そこのところを映画では省いているようなので、シナリオとしてはそこが欠点です。
しかし、ケイン君は何やらせても達者ですね。
あと、あの女優がロボコップの人とは驚いた。
最初の方の美術館を彷徨うシーンの音楽とカメラワークがフランス映画みたいで面白かった。
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kazzさんのコメント
2021年9月11日
前半で主人公だと思われた女性が殺されちゃうとか、犯人が女装するとか、明らかに『サイコ』を下敷きにしてますが、デ・パルマは決して『サイコ』に触発されてこの映画を作った訳じゃなくて、当時妻だったナンシー・アレンを引き立てることだけを考えて作ったんです。
完全オリジナル脚本だから原作はないんです。後のノベライズはあるかもですが。ナンシー・アレンの生涯最高作だと、私は思います。