X-MEN:ファイナル・ディシジョンのレビュー・感想・評価
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とりあえず完結編‼️
今回は前作で死んだと思われたジーン・グレイが復活‼️しかも最強の別人格ダーク・フェニックスとなって、X-MENたちの前に立ちはだかる‼️加えて、ミュータントの力を奪う新薬 "キュア" をめぐる抗争が勃発する・・・‼️とにかくダーク・フェニックスの圧倒的なパワーが凄まじい‼️邪魔する者すべてを瞬時に灰とし、プロフェッサーXを瞬殺、マグニートもてんで敵わない‼️X-MENのみならず、マーベルのキャラとしても最強かも⁉️スカーレット・ウィッチやキャプテン・マーベルとかよりも強いのかな⁉️他にも背に翼を持った「エンジェル」が美しく大空を飛翔し、怪力の「ジャガーノート」が壁を破壊しながら爆進する姿は痛快‼️アクション・シーンもアルカトラズへ通じるサンフランシスコの金門橋が引き抜かれ、宙を舞うなど、ホントに大スケール‼️ウルヴァリンらX-MENが繰り広げる肉弾戦も見事‼️作品のテーマも「キュア」により人間に戻るかどうかという点で、能力を個性と考えれば、個人の個性を尊重すべきか、周りと同じように行動する協調性を重視するかという、現代社会における個性の在り方に通ずるものがあって大変意義深い‼️ただアイスマンとローグ、キティの三角関係は、どっちつかずでイライラするし、プロフェッサーXやジーンが亡くなるのに、完結編らしくなく、終わりがアッサリしすぎてるのも気になる‼️マグニートーも結局は力を取り戻す⁉️というか「フューチャー&パスト」を経た今では、今作での出来事も無かった事になってるのかも・・・⁉️
旧三部作の最終作。
ミスティーク、実は最強?
アメコミのといえば
バットマンとスーパーマンしか知らなかった
中年おばさんをアメコミの世界に引きずり込んだ
ウルバリンことヒュー・ジャックマン。
実は彼の演技やキャラが良いと思ったのではなく、
プロモーションに日本に訪れた時に彼が出演した
「食わず嫌い王決定戦」での「良いヤツ」感に惹かれて
見始めたのが事の始まり。
そう言う意味では最後まで葛藤し続けるウルバリンの
「人間味」は裏切らない作品でした。
それに反して悪のミュータント側のドライな感じは
何の躊躇もなく、
使い捨てにされたミスティークに代表されていて
やっぱ、ちょっと感情移入しにくい。
まあ、悪役だから仕方ないか〜〜
にしても、ミスティークの変身以外の戦闘能力
超高くね?
格闘戦でも警察や軍隊を結構翻弄してるよね。
で、ミスティーク自身もなんの躊躇もなく
あっさり敵を片付けちゃう。
そういう意味では案外
ミスティーク、実は最強?なのかも〜〜
人種やマイノリティーへの差別が
大きなテーマなので考えさせられるシーンもあって
今のアメコミ映画隆盛へと導いた三部作でした。
時系列に見る④ ミュータント大戦!結末の刻。
「デッドプール&ウルヴァリン」の公開に先駆け、ちょっとおさらいです。先ずは、ウルヴァリンの登場する作品から時系列で見直してみることにしました。
いよいよ最初の「X-MEN」シリーズの最終作。
前作で死んだと思われていたジーンが、実は生きていた。しかし、以前の彼女とは違う存在となっていた・・・ってのが本作のストーリー。
マグニートー以上の力と悪意をもって、襲ってくる。
プロフェッサーXや愛するスコットをも、その手にかけてしまう。
人に対する攻撃も半端なくて、迫力ある破壊シーンに圧倒されました。
それに対する人間側は、ミュータントの能力を無効化する薬(キュア)を発明し、武器として使用するからたまったもんじゃない。
ミスティークが撃たれて、人間の姿に戻るんだけど、何か恥ずかしがってて可愛かった。
クライマックスの全面戦争がまたド迫力です。ピンチに次ぐピンチの連続で、ヒーロームービーの王道ですね。
最期は、ウルヴァリンが愛するジーンに手をかけるという。ホンッと切ないシーンでした。
最後に、本作にもエンドロール後のオマケ映像があります。
映画館で見たときには、粉々になったプロフェッサーXが、復活したと思ってたんだけど、実は、脳死状態だったプロフェッサーXの双子の兄弟に意識を移しての復活だったみたいです。何て都合がいい・・・
ローガン、苦渋の決断
"X‐MEN" シリーズ第3作。
DVDで2回目の鑑賞(吹替)。
原作コミックは未読。
ミュータントを人間に戻す薬「キュア」を巡って人間とミュータントの関係が急激に悪化し、一触即発の事態に発展。
ミュータントは果たして「病気」なのか。否、これは人間も持っている個性やコンプレックスと同じだと思いました。
1作目から描かれて来たローガンとジーンの恋物語に、こんなにも辛く悲しいクライマックスが訪れようとは…
ジーンの腹に鉄の爪を突き立てたローガンの、苦渋に満ちた表情に胸が締めつけられるほど苦しくなりました。
ジーンはその強大な力で恩師であるエグゼビアの命を奪い、 エリックの陣営に寝返った。 なんでやねん?
動画配信で映画「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」を見た。
劇場公開日:2006年9月9日
2006年製作/104分/アメリカ
原題:X-Men: The Last Stand
配給:20世紀フォックス映画
ヒュー・ジャックマン
ファムケ・ヤンセン
ハル・ベリー
パトリック・スチュワート
イアン・マッケラン
アンナ・パキン
エリオット・ペイジ(エレン・ペイジ)
ベン・フォスター
邦題の「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」、
原題の「X-Men: The Last Stand」
こんな微妙な違いなら同じでいいのでは?
と思った。
エリオット・ペイジは「スーパー!」で印象的な演技を見せた。
この作品では壁を通り抜けるミュータントを演じる。
ベン・フォスターは「Hostage」「The Mechanic」などで微妙な役にキャスティングされていると思った。
この作品では背中に羽が生えてくるミュータントを演じている。
前作で行方不明になり、死んだと思われたジーンが帰ってきた。
しかし、そのジーンはその強大な力で恩師であるエグゼビアの命を奪い、
エリックの陣営に寝返った。
なんでやねん?
その後は能面のような無表情な女になり、
ローガン対しても冷たい態度だった。
ラストではローガンは「I love you」と言いながら
ジーンの身体にその爪を突き立てた。
ジーンはまた死んだ。
なんでやねん?
終始納得できないストーリーだった。
こんな脚本を受容できる度量はオレにはなかった。
満足度は5点満点で2点☆☆です。
第3作目。 ミュータントの能力が治癒し、人間になるという新薬キュア...
35点
映画評価:35点
うーん。
キュア(ミュータント無力化)の開発により、
世界情勢が変わりだす訳なんですが
ミュータントを病気と捉え治したい側と、
ミュータントを個性と捉え現状維持を希望する側、
そしてキュアを疎んで撲滅運動をする側。
これらの争いに巻き込まれていく
ウルヴァリンたち。
たぶん、これだけで十分面白かったのですが、
ジーングレイの復活が凄く邪魔だった。
このキュア戦争に必要ありましたかね?
必要ないなら、どちらかに絞ってもらえたら嬉しかったです。
なんか色々と盛り込まれ過ぎていて、
何が何やら。
オマケといってはあれですが、
今回の弊害により、
メインキャラが死んだり、
キュアによる無力化で何人かのミュータントが凡人(作品的には死んだ様なもの)になりました。
とまぁ凄く大胆な結末になりまして、
続編作りが大変そうだなと
むしろ続編に興味が湧いてくるくらい
大胆な展開でした。
この作品も、私の感想も、
総じてぐちゃぐちゃでした(笑)
【2021.11.13観賞】
さらなるサーガの拡大と混とん
マグニートとジーンが強すぎる
マグニートとジーンの能力が強すぎてまともな戦いにならない。
この旧シリーズはウルヴァリンが主人公の位置づけなら、
パワーバランスは考えるべき。
どう考えたって橋を持ち上げるマグニートとやそれ以上の能力を持つ
ジーンにウルヴァリンが勝てるわけない。
結局愛のパワーで勝ったけど、ジーンってスコットと恋仲なんだから
なんか違和感を感じるよね。
パワーでは勝負にならないと、見ている側には興ざめする戦い方になっちゃう。
アクション物は敵が強い方が物語は盛り上がるが、桁外れに強いと
敵が味方を見逃してあげている感が凄いので考えてほしかったな。
最後の団体戦も微妙だった。
とは言え全体的には面白かったけど。
女を怒らせるとコワイぞ…👹というお話でした。はい。
スーパーヒーローチーム「X-MEN」の活躍を描くアメコミアクション映画『X-MEN』シリーズの第3作。
ミュータントを「治療」する薬品をめぐり、人間とミュータントによる最後の争いが幕を開ける…。
○キャスト
ローガン/ウルヴァリン…ヒュー・ジャックマン。
オロロ・マンロー/ストーム…ハル・ベリー。
スコット・サマーズ/サイクロップス…ジェームズ・マースデン。
エリック・レーンシャー/マグニートー…イアン・マッケラン。
新たなキャストとして、物質を透過できるミュータントの少女、キティ・プライド/シャドウキャットを演じるのは『ハード キャンディ』のエリオット・ペイジ。
製作総指揮にはスタン・リーとケヴィン・ファイギが名を連ねている。
一応本作で『X-MEN』初期三部作は完結…って感じなのかな?
とはいえ、マーベル作品ではもはやお馴染みとなったエンド・クレジットシーンにおいて次回作への布石が打たれており、まだまだシリーズを続けるぞ!という意気込みが感じられる。
まず邦題から。
原題では『The Last Stand』という副題がついていたが、邦題では『ファイナル・ディシジョン』というものに置き換えられている。
こういう、英語から英語への改題が個人的には一番嫌い。担当者の、「オレとりあえず仕事しときました〜♪」的な顔がチラついて、怒りすら覚える💢
改題によって分かりやすくなっていればまだ良いのだが、本作では『ディシジョン』とかいう日常的に使わない言葉が用いられており、全く分かりやすくなっていない。
「スタンドってダサいっすよ!ディシジョンの方がカッコ良いっすよ〜😏」みたいな感じでつけたんだろうどうせ。こういう本家をリスペクトしないタイトルをつける業界人、クラゲみたいになって消滅してくれないかな、マジで。
とまぁ、クソ邦題の時点でちょっとテンションダウンしたんだけど、肝心の内容も…。
うん。つまらなくはないよ…。退屈もしないよ…。だけど、これ…。いや、もうちょっと…。うーむ…。
『2』(2003)よりも30分程ランタイムが短くなっており、前作にあった間延びしたような感覚はない。このタイトさは『1』(2000)を思い出して好印象。
ミュータントを「治療」する薬を扱う一連の出来事には、物語的必然性を感じた。たしかに、最終章にはこのことを扱うべきだろう。
かつて、同性愛は精神疾患と捉えられて、「治療」と称した矯正が行われていた。というか、今でも一部の旧態的な地方・国家では「治療」が続いている。
WHOが同性愛を国政疾病分類から外したのは1990年。30年前までは病気として捉えられていたというこの非常にハードな現実を、SFに置き換えて表現してみせたのは素直に凄い。
このテーマを扱っておきながら、一方的に「治療」はダメだ!といっていないところも良い。
ローグはミュータントを「治療」することによりボーイフレンドの手を握ることが出来た。現実でも、治療出来るのなら治して欲しいと思っているLGBTQの人、きっといるんだろうな。
反対派も肯定派も、合理的に描いているやり方は非常に良いと思います👍
ただ、やっぱり悪い…というか上手くいっていない所が多すぎる。
まず、サイクロップスの扱いの悪さ。うっそだろコレ!?
ジェームズ・マースデンが本作より『スーパーマン リターンズ』(2006)への出演を優先した結果こんな感じになったらしいんだけど、それにしても酷過ぎる…。『2』の時点で扱い悪いなー…と思っていたのだが、本作でそれをさらに下回るとは思っても見なかった。
どうせラストには生き返るんでしょ😏とか思っていたらマジで死んだままだったので、かなり驚いた。もちろん悪い意味で。
プロフェッサーXのジジイは本作でもどうしようもなかった。三作品全てにおいて役に立ってないやん!
というか、この爺さんがフェニックスを押さえ込もうとしたのがそもそもの原因じゃねぇのか?
強すぎるが故に扱いが悪くなるキャラクターが少年漫画とかに結構いるけど、プロフェッサーXはまさにその筆頭だと思いました。
ミスティークもなぁ。人間に戻るところは凄くエッチで良かった💕でも、その後が…。
普通にマグニートー達を売ったところに、フェニックスを上回る女の恐ろしさを感じました。
マグニートー率いる「ブラザーフッド」は、景気良く暴れてくれて爽快だった。
特にジャガーノート!彼は良い!
あのクソダサいビジュアルと単純すぎる能力、そしてあまりに呆気ない最後まで、なんか愛くるしさを感じる良キャラでした。
でもこのブラザーフッドたちの散り際がなぁ。結局フェニックスにやられて全員消えちゃうというのはあまりに味気ない。まぁX-MENの人材不足はヤバいから、まともに戦ったら勝負にならなかっただろうが😅
フェニックスの扱いもなんか、ギアチェンジの下手なマニュアル車に乗っているようなガタガタ感を感じたし、本作から登場したエンジェルとかリーチとかも、もっと上手くお話に組み込めないものか、と思ったし、キュアを開発した企業についてはもっと描写すべきだと思ったし、他にも他にも細かい不満点はたくさんある。
まぁでも、何となく楽しかったといえば楽しかったのでそこまで嫌いな作品ではない。雑だけど闇雲なパワーがある、ジャガーノートみたいな作品でした。
まだまだ謎が残る『X-MEN』シリーズ。
もうちょっと付き合っていこうと思います!
ミスティーク、実は最強?
アメコミのといえば
バットマンとスーパーマンしか知らなかった
中年おばさんをアメコミの世界に引きずり込んだ
ウルバリンことヒュー・ジャックマン。
実は彼の演技やキャラが良いと思ったのではなく、
プロモーションに日本に訪れた時に彼が出演した
「食わず嫌い王決定戦」での「良いヤツ」感に惹かれて
見始めたのが事の始まり。
そう言う意味では最後まで葛藤し続けるウルバリンの
「人間味」は裏切らない作品でした。
それに反して悪のミュータント側のドライな感じは
何の躊躇もなく、
使い捨てにされたミスティークに代表されていて
やっぱ、ちょっと感情移入しにくい。
まあ、悪役だから仕方ないか〜〜
にしても、ミスティークの変身以外の戦闘能力
超高くね?
格闘戦でも警察や軍隊を結構翻弄してるよね。
で、ミスティーク自身もなんの躊躇もなく
あっさり敵を片付けちゃう。
そういう意味では案外
ミスティーク、実は最強?なのかも〜〜
人種やマイノリティーへの差別が
大きなテーマなので考えさせられるシーンもあって
今のアメコミ映画隆盛へと導いた三部作でした。
前作よりもちょっとトーンダウン。。
総じて面白かったけど、前作に比べるとちょっとトーンダウンかな。全体的にストーリーのテンポが悪かったかな。
いろんな能力のミュータントが出てきて、入り乱れた戦闘シーンは見ごたえあって面白かった。シャドウ・キャットのキティがバトルに本格参戦してきて、「この子カワイイなぁ」と思ってたら、インセプションのあの子か!完全にローグのポジションかっさらいましたね。その分、ローグの存在感はますます小さくなってしまいましたね。そして、スコットの扱いが超絶ヒドいですね。見せ場がないどころか、ジーンに騙されてよく分からないまま死んでしまうとは。。悲しすぎる・・。
ジーンが戻ってきたのも、スゴく唐突。。そして、ローガンの過去が完全に分かるのかと思いましたが、今回は全く触れられないとは。。チャールズや、エリックのラストも含めるとさらなる続編がありそうですね。
シリーズ1・2で育ててきたキャラクターが大暴れ!
突然変異で生まれたミュータントと人間との抗争を描くX-MENシリーズの第3弾。アメコミキャラクターを躍動感たっぷりに描くCGアクションとともに、人種問題という現代が抱える課題に問題提起をする事で物語の奥深さが広がり、ただのSF映画では収まらない面白さを感じます。
一番印象に残ったのはCURE(キュア)という特効薬の存在でした。「どんなミュータントも素の人間にする」。なかなかのチート薬だと思います。最終章の予定だったから、こんなものすごい設定を盛り込んできたのでしょうか?
誰にでも変身できるミスティークでさえ、人間になってしまったのだから、その効果は絶大です。
マグニートーも能力を奪われたんですかね。気になる終わり方をしました。最終章とはいえ含みをもたせた終わらせ方はありがたい。続きがありそうでワクワクします。どういう展開なのか分かりませんが、実際にこの後もシリーズは続いています。今後が楽しみです。
映画の中に「ミュータントは病気か」という描写が出てきました。持って生まれた体を、病気呼ばわりされちゃたまんないだろうなと思った自分は、ミュータント側の思考なのでしょうか。それぞれ特性があるのだから、それを尊重するのは大事だと思います。
社会性がある一方で、映像描写の凄さは今回も衰えていません。監督が途中で変わってしまったらしいが、迫力には何の影響もありません。特に、ゴールデンゲートブリッジを離島にかけるシーンは見事な表現の仕方だったと思います。
炎と氷を操る2人の対決もよかった。お互いパワーアップしてるし、前作よりバトルシーンも多かったから見ごたえがありました。
残念なことを1つ上げるとするならば、主要キャラがいなくなりすぎです。サイクロプス、ジーンが死に、ミスティークやマグニートーは能力をなくしてしまった。それが悲しいです。
次はスピオフ。ウルヴァリン誕生の秘密が明かされます。こちらも楽しみにしたいと思います。
現代社会に通じる問題提起と素晴らしき愛の形
この映画を始めて観たのは、私がまだ小学生の頃であった。父とX-MEN、X-MEN2と次いで観賞したのだが、X-MENはその当時から特に大好きで格好いい憧れの存在で、しかしその頃はまだとても幼かったから内容は分かれども「ジーンが死んじゃった!!!ガーン」くらいの記憶しか残っていなかった。それから12年ほど経って先月にX-MENシリーズを一気見しようと思い立ち2回目の鑑賞に至ったのだが、これがもうなんとも非常に素晴らしい作品であったことに気付くのだ…長文になるが、いつか誰かが読んでコメントをくれることを願って、先ず素晴らしかった点を3つ程、次に疑問に残る点を何点か記すことにする。
まず、1,2と次いで相変わらずミュータント達は人間の進化の形でありみな素晴らしい能力を持っているのにも関わらず、それがマイノリティであるが故にマジョリティである人間に追いやられ、そしてみなそれぞれ苦悩を抱えているという点にとても現代社会の差別問題などにシンパシーを感じ、彼らのために心が痛んだ。そんな状態だから、中には能力をわざわざひけらかしたり人間に対して敵意を持って滅ぼそうとする者たちが現れるのも至極当然だと言えるが、それでも共存の道を諦めない素晴らしき道徳心の持ち主であるチャールズには本当に学ぶべきことが多くあると感じた。彼のような心というのは、それも彼の多くの苦しみによるものであるから、誰もが得られるわけではないし相当な鍛錬が必要なことであるが、いい方向に向かわせようとしつつもそれが全く強制のように感じないそのリアリティは、俳優の演技の素晴らしさも加担しているからなのであろう。ジーンによってチャールズが霧消してしまったシーンは、彼の最期のセリフとわずかな微笑みに涙せずには観られなかった(実際は精神だけチャールズの弟に転移させていたということだが…あの続きが観たい!!)。
またこの映画で最も素晴らしかったシーンは、ダークフェニックスと化したジーンをウルヴァリンが殺すラストである。ジーンは自身でも抑えられない程の強大なパワーを持っていて、それを今までコントロールしていたチャールズを殺し、愛していたサイクロプスも序盤で殺してしまい…その彼女の本当の心の声、『Save me.』という最期の言葉の重みに涙が溢れて止まらなかった。前述したように、人間もミュータントもみな苦悩を抱えているが、ダークサイドに堕ちてしまったとはいえ彼女も真にその一人であり、ジーンは破壊活動を続けたが本当は誰よりも自身を救い出して欲しかったのであり、死によってしか彼女を安らぎへ連れて行けないことを理解していたウルヴァリンが、自身の能力によってジーンを殺す役目を果たしたというのは、これはなんと美しいワンシーンだろうかとここでも涙が溢れてしまった。ジーンがウルヴァリンによって亡くなる時の、あの目を優しく閉じて微笑む顔は、彼女が苦しみから解放されて安らぎを得たこと、しかし死ぬことしか道が無かったという悲しみを見事に表現している。彼女の心情や行動というのは、現代における非行に走る子供達や犯罪者達の潜在意識にも繋がるものがあるのだろうか。
そして、この映画で私が最も素晴らしいと感じた本作の構成要素は、ジョン・パウエル氏が作曲を務めた劇中音楽である。他のシリーズとは違い、オーケストラの重厚さや旋律、またコーラスが非常に感情的で心に深く突き刺さった。特に物語中盤のチャールズの死から葬儀、そしてラストシーンのジーンの怒りからジーンの死そしてエンドロールまでの音楽は、彼を天才と呼ぶ他は無く、チャールズの哀しみと全ての物事への達観、またジーンとウルヴァリンの苦しみや愛の混じり合いがなんとも美しく且つ深く響いていて、言葉では表せない程にメロディが美しかった。私はもう1カ月、毎日ファイナル・ディシジョンのサウンドトラックを聴いているのだが、あまりの音楽の美しさに日々感動を思い出せることに感謝するばかりだ。
続いて本作において気になった点であるが、列挙するとすれば、
・サイクロップスの死とミスティークの人間化、ローグの退校あっけなさすぎる!
・X-MEN、X-MEN2に引き続きもう少しウルヴァリンとジーンの恋心の推移を描写して欲しかった
・続編を作って欲しすぎる!マグニートー!チャールズ!
くらいであろうか。どれも他の方々のラストディシジョンレビューにも書かれていることと同じなので私はまとめるだけにする。といっても、本当に大好きな大好きな映画なので、全部自分の中でうまく納得出来るから気になった点やマイナスな点は全く無いといってもいい。
初めて鑑賞した小学校時代から10年以上の月日が経って、こんなにも素晴らしい作品に再会出来たことをこころから神に感謝したい。将来は絶対にミュータントになりたい。
フェニックス覚醒
ポスターでジーンが出てるから、もうネタバレ。
前作で身を呈して仲間を守ったジーンが実は生きていた、というのは、先にプロフェッサーが気づいて欲しい。サイクロップスはどーやって死んだのかも曖昧。ただそれだけジーンの力は強大で制御不能。
フェニックス復活、いや覚醒。
このテーマがあれば、「キュア」とか必要ない。翼を持ったミュータントとか下手に話題を集めすぎて、最後はとっちらかっちゃった。
監督が交代した所為なのか、どのキャラも、あっさりと、居なくなったり、能力無くなったり、従来のキャラに思い入れが感じられない。
ブライアンシンガーは、別の映画にサイクロップスの俳優連れて行ったとかで、サイクロップスの死に際は曖昧なのか、とか、本筋とは関係ない話題の方が面白かったりする、残念な3作目。
「大概映画は3作目でコケる」
でも最低限は面白く観ました。
全53件中、1~20件目を表示