「ミュータント とは」X-MEN2 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
ミュータント とは
ミュータントものを見るたびに、とても不快な思いをする。
ミュータントをウィキペディアで調べると、
「遺伝子操作により人為的に作出された胚から生まれた人類の総称である」
となっているが、その後の説明文で、「元来ミュータントは人為的・自然によるものを問わない突然変異体を指す一般名詞であるが、『SF作家のアイザック・アシモフが超常能力を持つ登場人物を「ミュータント」と呼称するなど、主に米国のSF小説やコミックなどが発祥となり、「従来の人類とは異なったゲノムの構成を有し、特殊な能力を持つ人類」といったような意味も持つようになった。 』」とある。
ここで「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズに注目すると、ミュータントが
肯定的に扱われている。突然変異により 特殊能力を得たする本Xメンシリーズと
同様の世界観だが、ローダン・シリーズでは、そのミュータントは広島起源だと
はっきり書かれている。
つまり、広島の原爆によって被ばくした人の中から、次世代の人類というべき
ミュータントが誕生したという、違和感だらけの非科学的な設定だ。
おそらくだが、西洋・アメリカ圏で・も・広島に投下された原爆はショッキング
だったのだろう。
その結果自らの罪の意識を軽くするために、人類の進化のための「原爆投下」と
いう、都合のいい偶像イメージを作り上げたに違いない。
本当に都合のいい奴らだと思う。
この発想は、ホロコーストに 何らかの意味を見出そうとするような暴挙。
観客、特に日本の観客はこういう背景を知る必要がある、と切に思う。
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