「宿敵マグニートーの魅力が爆発💥 対してプロフェッサーXはというと…。」X-MEN2 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
宿敵マグニートーの魅力が爆発💥 対してプロフェッサーXはというと…。
スーパーヒーローチーム「X-MEN」の活躍を描くアメコミアクション映画『X-MEN』シリーズの第2作。
ミュータントによる大統領暗殺未遂事件を契機に人間とミュータントの対立が激化する中、事件の裏に潜む陰謀にX-MENが挑む…。
監督は前作から引き続きブライアン・シンガーが務める。今作では脚本も手掛けている。
○キャスト
ローガン/ウルヴァリン…ヒュー・ジャックマン。
エリック・レーンシャー/マグニートー…イアン・マッケラン。
オロロ・マンロー/ストーム…ハル・ベリー。
スコット・サマーズ/サイクロップス…ジェームズ・マースデン。
新たなキャストとして、テレポート能力を持つミュータント、カート・ワグナー/ナイトクローラーを演じるのは『アイズ ワイド シャット』『スパイキッズ』のアラン・カミング。
製作総指揮/原作はスタン・リー。
製作総指揮に名を連ねるのはのちのマーベル・スタジオの社長、ケビン・ファイギ。当時はまだ新米のプロデューサーだった。
『X-MEN』シリーズの名作は何か、という問いの答えとして上がりやすいのがこの『2』だと思うのだが、個人的には『1』(2000)の方が好き。
たしかにCGの技術は格段に進歩しているし、アクションも見易くなっているのだが、ランタイムが130分を越えてしまった結果、かなり間延びしているという印象を受けた。
敵に魅力がないのもどうかな…。
黒幕のストライカーはただのおじさんにしか見えないし、本作の強敵デスストライクもキャラクター的な面白さに欠ける。
何より作風が暗過ぎ…。シリアスを通り越して、もはや陰鬱。ダークな物語は好きだけど、こういうのじゃないんだよなぁ。
あまり好きになれない作品なのだが、マグニートーの活躍っぷりには文句のつけようがない!
彼がプラスチックの牢獄から脱獄する場面は、もはや神々しさすら感じさせる出色の出来✨
X-MENたちと共闘していると思わせておいて、最後の最後で出し抜こうとする狡猾さも素敵過ぎる!こんなイケ爺なら、パイロじゃなくてもついていきたくなりますわ♪
対して、我らがX-MENのリーダー、プロフェッサーXはというと…😅もうこのジジイには引退してもらった方がいいんじゃない?
この人の能力だけチート過ぎて、バランスがおかしなことになってる。『1』では強力なサイキッカーくらいの扱いだったんだけど、本作ではザ・ワールドを発動させるわ全人類を抹殺出来るパワーがあるわでもうむちゃくちゃ。あまりにチート過ぎて、ただの厄介者みたいになっちゃってる。
それなのになんか最後の方では携帯電話みたいに使われていて凄く笑っちゃった🤣
余談なんだけど、どう考えてもストームの方が魅力的なのに何故かジーンの方がモテまくるという展開を見ていると、『ガンダム』におけるミライさんとセイラさんを思い出す。
それにしてもジーンってなんか中途半端なヒロインだったなぁ。本当に死んだのかしらん?
冒頭のナイトクローラー襲撃をピークに、どんどん盛り下がっていった印象。
シナリオはしっかりしているのだがちょっと冗長。もう少し短ければ良かったと思うのだけれど…🤔