「Have you tried not being a mutant? ブライアン・シンガー監督のX-men2作目」X-MEN2 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Have you tried not being a mutant? ブライアン・シンガー監督のX-men2作目
前作よりましてミュータントの能力バトルが派手になった第2弾。前作でミュータントの紹介は終わっているので今作品からはどんどんギアを上げていきます。特に冒頭のナイトクローラーの大統領襲撃やマグニートの脱獄シーン、パイロのパトカー爆破シーン等それぞれの能力をフルに使った描写が秀逸です。敵役のレディ・デスストライクもカッコいいし、ミスティークさん超有能ですし。ミュータントの能力を観るだけでもなかなか見応えありました。コロッサス、シャドウ・キャット、実はジュビリーまでちょこっと出ているのはアメコミ好きには嬉しいですね。
ブライアン・シンガー監督は自身がゲイという事もあり、こういった娯楽作品の中にもマイノリティーへの描写をしっかりと入れています。例えばアイスマンことボビーの実家に行った時に母親から「普通に生きられないの」と問いかけられるシーン。ミュータントは能力が使える事が普通であって、ゲイの人は同姓を好きである事が普通なので、その質問自体おかしいのですが、いわゆる普通の人の感覚はこの母親と同じなのではないでしょうか?
しっかし、原作コミックではリーダーだったサイクロップス。この作品からダメダメっぷりが顕著になってきます。尚、原作でサイクはミュータントを守るためにマグニートと同じような思考になってしまい、プロフェッサーXを殺し悪落ちしてしまうのですが、映画でのダメっぷりが原作にも影響を与えたに違いない!!
最後でダムの決壊から皆を救うため洪水に飲まれてしまったシーン・グレイ。次回作でフェニックス・フォースをまとい復活を果たすのですが、ラストのダムの空撮でフェニックス・フォースの影が水の中に浮かび上がっていたんですね。ちゃんと前振りしてあったんや!!
この後も大量の続編が作られる事になるX-MENシリーズも「2」の成功があったからでしょう。どうしても次へのつなぎ感は否めませんが、この作品だけでも見所は満載。アメコミ映画好きは抑えておきたい一作です。
再観賞メモ
2020/7/31
追記
今回久しぶりに観てて、やっとパイロがパトカー爆破している時にローグが火事を消す事ができた意味がわかった!あれはその前にボビーとキスしてて氷の能力を吸収してたからだったんですね。今まで何故か消せてる~っと不思議に思ってました。何度も観ておきながらやっと理解しました✨