宇宙戦争のレビュー・感想・評価
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Not my blood! パニック映画として観ると吉
先日観た「ミッション・インポッシブル:フォール・アウト」が面白かった事もあって、今月はトム・クルーズの出演作を色々観る「トム・クルーズ強化月間」です。MIシリーズが好きでトム・クルーズよく観てる気がしていたのですが、意外と出演作で観てないのがあるんですよね~。
というわけで第一回はトム・クルーズで収益的に一番のヒット作(多分)「宇宙戦争」です。
いやー、トム・クルーズダメ親父っぷりが良く似合いますわ。いつもできるキャラクターが多い印象なのですが、ダメ親父の方がハマってる感じがします。イケメンなルックスで隠されがちですが、素はこっちなんじゃなかろうかと思いました。
でも内容は原作が古いだけあって結構酷いですね。根本的にいまいち宇宙人のやりたい事がわかんないんです。人をビームで消したかと思いきや、1人ひとりさらったりもしてますし。タコ足ロボットも地球の重力じゃしんどくないですか?あの1つ目のヘビみたいなロボットもおかしいんですよね。人間を捕らえるのにライト付けて目視かよ!斧で切断できるって意外と脆いな!?そして、最後のオチも何年も地底に眠ってた割りに地球の環境調べてなくって宇宙人全滅って計画性無さすぎ!!っとツッコミ所は豊富です。なのでスピルバーグお得意のホラー演出も功を奏さず、なんだか笑えてきます。
ただパニック映画としては良くできていると思います。宇宙人よりパニクってる人間の方がよっぽど怖い。特にダコタ・ファニングちゃんの叫び声が怖い。光の当てかた加減にもよるのでしょうが、ダコタちゃんとっても不気味です。
そういえば何故か出ているティム・ロビンス。そして、ナレーションにこっそりモーガン・フリーマン。って「ショーシャンクの空に」コンビやん!!
とまあ、ツッコミ所は多いものの、観ていてそれなりに楽しめますし、何よりいつもと違うトム・クルーズが良かったので一見の価値はある作品だと思ってます。
DVD108円ゲットシリーズ。トム・クルーズ主演のスピルバーグ映画...
2000年代ベスト5クラスの傑作
恐怖の中の家族愛
スピルバーグ組によるH.G.ウェルズ原作の「WAR OF THE WORLDS」の2度目の映像化。オリジナル原作や映画化第1弾の作品を随所に踏襲しつつ、極度の不気味な演出で盛り上げ方が多彩だ。初めて観た際は怖さのあまり動悸が激しくなったのを今でも覚えている。無慈悲な殺戮マシン「トライポッド」の襲撃シーンには全身に鳥肌が立ち、胸が締め付けられる様な思いになる。だが本作はそこに重きを置いておらず、徹底的に家族愛を描いているのがミソ。流石、スピルバーグ監督だろう。家族での逃避行がほとんどのシーンを埋めているが、それでもトライポッドの恐怖は存分に伝わるところが凄いの一言だ。
トム・クルーズ演じる主人公レイ・フェリアーはダメな父親で、子供をほったらかしにしている。よって子供だけでなく妻からも愛想をつかされるような人物だ。トム・クルーズと言えば、スピルバーグとタッグを組んだ前作、「マイノリティ・リポート」の様な闘う男のイメージが強い。これ以外にも「ミッション・インポッシブル」等の作品でそういうイメージが定着しているが、本作のトムは本当に「普通の人」。普通の民間人が異星人の侵略という未曾有の大災害に遭いながらも命からがら子供を連れて逃げ惑うという物だ。ギクシャクした親子関係の中、トライポッドの襲撃により父として子供を命がけで守るように成長していく。ベタといえばベタだが、それをあの「宇宙戦争」で描くことが出来るのはスピルバーグ監督だけではないか。少々終盤の盛り上がりが欠けたままラストに突入するのが不満だが、ヒーロー的な物語になりがちなこの手のSF作品とは趣の違う名作である。
ドキドキ
未知との遭遇(恐怖編)
宇宙戦争は家族の絆を描いている映画
この映画は原作を知らなくてもまぁまぁ楽しめる映画でした。トムクルーズ演じるレイは家族を守る為に
戦います。中盤イライラするシーンがあります。別にあのシーンは要らないと思いました。トムクルーズの父親役は本当の父親をしているような感じでした。
前半の米軍の攻撃シーンには圧倒されて何度も観た思い出があります。またエイリアンが地球のある微生物にやられるのはリアル感があって良かったと思います。ちょっとイライラしたのはロビーの戦いたい気持ちでした米軍がエイリアンに対して攻撃してるシーンでは戦うロビーを止める父親のシーンはちょっとん~って感じました。今でも好きな映画なので是非見てください!!
おっと⁇
天才たちが王道で勝負してきた!
「宇宙戦争」見ました。
もう最高です、トムクルーズのダメ親父ぶりが。特に序盤の35分くらいまで。キャッチボールでのガキみたいな意地の張り方、ピーナッツアレルギーからのポカーンからの窓にペチャっ。あとはダメ親父とは関係ないけど、根拠も無いのにやたらと「大丈夫だ。ここなら大丈夫だ。」みたいな事連発するんですよ。あ、こいつ子供とか家族の扱い何もわかってない感がハンパ無い。で、彼がそんな情け無い事ばかりなのかを考えると、それはトムクルーズと子供の関係が完璧じゃないから。というのと、自分は父親なんだと思いたい&思わせたいからなんだと感じた。思わせたいというのはよくあるけど、この思いたいという感情がトムクルーズのダメ親父の象徴的な肖像だ。素晴らしい。やっぱりトムクルーズは、スーパースターとしての型にハマっていなくて、いろいろな面を観れるから本当に楽しい映画人。格で全く及ばないジョニーデップなんかはその辺を見習った方がいいよね。
演出も素晴らしいと思います。登場人物に状況を大声で叫ばせるなんてダサいことはせずに語ってる。個人的にグッと来た描写は、車のフロントガラスを素手で割り破る所と、踏切で炎に包まれた列車が猛スピードで通過する場面。ここの二つは、事態がいかに切迫していて絶望的かをスゴく簡潔に描いている。それも主人公の道中において、全く違和感なくブチ込むあたりはさすがのスピルバーグかな。
人間がレーザーみたいなのでボワっと消えて無くなる描写は、個人的には興醒めしました。まず、ボワッと消えてなくなるだけだと残虐感がかなり薄まります。やっぱり少しは血を見せてくれないと、こちらとしては...。中盤以降は苔みたいな血を写すけど、これは何なんだ感が凄まじいです。けどボワっとな描写も、宇宙人は人間を塵の如く扱ってる事のメタファーだと考えれば納得です。
総じて、傑作です。出演者とスタッフの顔触れを見れば分かるけど、真剣に映画を作ってるという意識わヒシヒシと感じました。トムクルーズはやっぱり最高だね。
スタイリッシュ古典メカ。
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