「父の強さ」宇宙戦争 いちごだいふくもちさんの映画レビュー(感想・評価)
父の強さ
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これ、当時映画館に観にいきました。どえらい迫力&大音量だった記憶有り。「トライポッド」が発する音が余りにも不気味で、耳をふさぎたくなる気分になった記憶が。
理不尽に殺されていく人類。ひたすら逃げることしかできない人類には希望も何もない。地球上で敵無しの人間に対しての戒めのように。人間は、自分の命の危機が訪れると、自分の事しか考えられない。誰一人他人を助けることをせず、他人を蹴落とし、必要な物は同じ人間の命を奪っても盗っていく...。
その中で、トム・クルーズ演じるいわゆる駄目パパのレイと二人の子供との関係がテーマ。不器用な父親は、この窮地で出来ること、それは子供たちを母親の元に届けること。それしか出来ない彼ですが、守ることが必要になったとき、ようやく彼は大事なものを見つけましたね。子供を守るためなら、害敵がたとえ人間であろうとも殺します。このシーンには、ぞっとしましたが同時に父親の強さを感じれました。
さて、賛否両論のラスト。人間が一網打尽にされ続けた宇宙人を倒したのは、微生物でしたオチ。人間は地球で微生物と共存していたため免疫が付いていたのだが、外部生物の宇宙人には脅威の生物でしたと。なかなか考えられたオチですが、さすがに映画としては、アララと肩透かしを食らった気分。ここまで盛り上げておいてなのに。。。
映画の中で、大阪ではトライポッドを何体か倒したらしいという台詞があるのだが、これはスピルバーグが数多くの怪獣映画を製作している日本に対する敬意らしいです。すんごく、日本人がどうやって倒したかが気になるところですが!
個人的には、スピルバーグらしい作品と思いますし迫力も有り、普通に面白かった作品でした。
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