「色々な“愛の形”」ヴィレッジ(2004) いちごだいふくもちさんの映画レビュー(感想・評価)
色々な“愛の形”
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色々な“愛の形”があります。
過去に辛い思いをした長老達が、嘘を通してまで子供達の平和を願う愛。
盲目のアイヴィーと勇敢なルシアスとの不器用でも純粋な愛。
人を傷つけることでしか愛を表現できなかった、悲しきノア。
都会に隔離され、平和だけを信じる作られた村。私には、長老達の身勝手さと現実逃避にしか思えませんでした。
悲しみになぜ自分達だけで耐えていこうと思わなかったのでしょうか?なぜ、子供達を巻き込まなければならなかったのか?薬も入手できないような村で、森の住人に怯え続ける子供達の権利は?いずれかは子供達の時代が来て、すべての真実を知るときが来る。真実を知った子供達はどう思うでしょう?裏切られたとしか思わないでしょう。完全に長老達の身勝手なエゴですよね。
平和な村?そんなの作れっこありません。人間ってのは罪を犯してしまう生き物なんです。都会よりはその確率が少ないかもしれませんが、あの村にも罪深い事件が発生するのは時間の問題だけだったんです・・・。
ノアが穴に落ちて死んでいくところなんか、なんともいえない気持ちになりました。(というか、エイドリアン・ブロディはいい俳優だ!)赤と黄を対比させる色の見せ方も良かったですし。ただ、ホラー度を期待して観てしまうと、つまらないという感想になっちゃいますね。
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