「やはり元ネタが至高」バニラ・スカイ 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)
やはり元ネタが至高
元ネタのスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』を知っていれば、ハリウッドでの焼き直しを聞いて不安にならざるを得なかった作品。久々に鑑賞。
やはりトム・クルーズはこういう間抜けなイケメン役がよく似合う。
けどイケメンのプライドか、事故後の顔のメイクがそこまで酷くなくて「別にこれでもモテるだろ」と思ってしまった。
元ネタの方がエドゥワルド・ノリエガの傲慢な坊ちゃんぷりと事故後の顔メイクがかなりやりきってる感があって、感情移入しやすかったかな。演出も良くて受け入れたくない現実と非現実の境目を行き来する様な感覚を上手く表現できていたのだが、その感じが本作ではサラッとやってしまった感あり。
ペネロペはどちらも変わらず可愛くて魅力的だけど、英語よりはスパニッシュを話している方が可愛さ2割り増しです。個人的に。
キャメロン・ディアスの役所も、やはりオリジナルが良し。演技がどうとかではなく、キュート過ぎる 笑
キャメロン・ディアスにならストーキングされても構わんし、ペネロペと比べたら普通に悩んでしまって話が進まない気がする。
美人と言えば美人だけど、ペネロペと比べると、、そりゃペネロペでしょ!っていう微妙なレベルじゃないと必然性が出ないので難しい。
そして、クライマックスの印象的な空の色、バニラ・スカイ。これはこの作品の方が圧倒的に綺麗で見惚れてしまった。このシーン、というか色の表現は最高です。
結論、元ネタをハリウッド向けにトリートメントして「綺麗に」した本作。それが成功した部分もあるが個人的には失敗の方が目立った。てか、トム様がペネロペと共演したかっただけでは?という疑念は未だ消えず。
それにしても、リメイクとかリブートはどうしても元と比べてしまうからあまりやらないでほしいな、、。