劇場公開日 2001年2月10日

「【”同じ一本の線の両極端にいる二人の男”不死身の男と、先天的に全身骨折を常にしている男との奇妙な繋がりを描いた作品。】」アンブレイカブル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”同じ一本の線の両極端にいる二人の男”不死身の男と、先天的に全身骨折を常にしている男との奇妙な繋がりを描いた作品。】

2022年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

■乗員乗客131人が死亡した列車衝突事故で、唯一の生存者となったダン(ブルース・ウィリス)。そんな彼にイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)という画廊オーナーが近づき、ダンが不死の肉体を持っていると語る。
 次第にその話を信じはじめ、その肉体を使って正義のヒーローとなることを決意するダンだが…。

◆感想

・本来であれば、この作品から始まり、まさかの16年後の公開された「スピリット」そして19年に公開された「ミスター・ガラス」の順に見るのが筋であろうが、私は今作の存在すら知らずに、「スピリット」を劇場で鑑賞した。
 ジェームズ・マカヴォイが渾身の演技で魅せた24もの性格を持つ解離性同一障碍者を演じた姿に驚愕するとともに、M・ナイト・シャマランが完全復活したと思った作品であった。

・その後、イライジャをメインとしたダンとの関係性を描いた「ミスター・ガラス」を劇場で鑑賞したが、「スピリット」で感じた面白さは、減じていた。

・そして、今作。配信にて漸く鑑賞したがイライジャとのダンとの関係性を”ヒーロー”と言う観点で描いた作風はナカナカ面白かった。
ー ヒーロー、アンチヒーロー・・。-

<ラストのイライジャが仕掛けていた、屈折した思いの行為には賛同しかねるが、M・ナイト・シャマランが、スーパー・ヒーローという存在を独自の視点で見つめたサスペンスとして観ると面白かった作品である。
 M・ナイト・シャマランは近作「オールド」で魅せた通り、着実に復活している。
 次作を待ち望んでいる。>

NOBU