「特異体質者の錯誤と葛藤」アンブレイカブル odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
特異体質者の錯誤と葛藤
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アメコミも寓話なら、あながち全てが空想の産物ではなく昔の人の体験談が埋め込まれているというシャマランの仮説は面白い、精神性を重んじるインド人らしい発想ですね。
シックス・センスが当たったので趣向を変えてブルース自身が特殊能力をもつ立場に転身、子供を絡めるのもシャマラン流のフォーマットかしら。自身の特異体質に疑心暗鬼、葛藤するシーンが9割方だらだら続くからかったるくて飽きてくる。
エンディング近くなってからやっと面白くなる、ブレイカブルとアンブレイカブルの特異体質の両者はまるで反物質、握手のとたんに画面フラッシュ、列車事故の謎が明かされる。
ヒーローものとして描かず只管地味で陰気な演出はある種病的な怖さを感じさせる、障害者は心も病んでいると言うプロットは如何なものか、某カルト教団の教祖を連想させるからあながち的外れではないところが始末に悪い。これは新手のホラー映画に近いかもしれない。
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