トロイのレビュー・感想・評価
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ブラピの一番美しい映画
数ある作品の中で、ブラピが一番美しい映画。好きすぎて、映画館でも2回見たけど、何年経って見ても泣ける。アキレスのいとことヘクトルの闘いあたりから、ヘクトルとアキレスの苦悩がすごく伝わって、涙涙です。
一世を風靡したオーランドブルームがバカっぽいのもいいし、責任感ある兄が、エリックバナらしいーー。
でも、これだけ、みんないい味出してるのに最後にオデッセウスが美味しいところをすべて持っていくという皮肉(笑)
ブラピ演じるアキレスの恋する女が、たいして綺麗ではないのは、物言いをつけたい。美しさで、ブラピにはるかに負けてると思う。
神々のいないトロイ戦争
総合:75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:90点|音楽:75点 )
神話に出てくる神の祝福で敵の攻撃を跳ね返す皮膚をもったアキレスが活躍するのかと思ったら、勇敢な普通の人間として冒頭に登場してきてそれを否定した。そんなことを言っておいて、それでも本当は神が出てきたりアキレスが超人的な行動をするのかと思ったら、最後まで普通の人間として行動する。要するに有名なギリシャ神話は、通常の歴史物語として描かれていた。
アキレス・ヘクトル・両国の王等、登場人物は個性があった。個人的にはオデュッセウスが好きなのだが、本作品ではあまり活躍する場面がなくて残念。パリス王子は幼稚て軽薄で自分の持つ原作の印象どおりだが、オーランド・ブルームがやや勿体無い気もする。
個々の登場人物をしっかりと描いた分、全体図はやや明瞭ではなくなった印象はある。大量動員された兵士は迫力があるが、個人戦の描写は良くてもどのように集団戦術を使った戦ったかに対する描写は弱い。せっかくの大金をかけた美術と大勢の兵士をもっとしっかりと活用して描いて欲しい。大傑作『Uボート』のペーターゼン監督だが、古代の陸戦はUボートの海戦とは勝手が違ったか。結末は知ってはいるものの、その過程を手を抜いてほしくない。
より人間味が増したディレクターズカット版
劇場公開から8年ぶりにBlu-rayで見た。ディレクターズカット版で公開時より33分長く3時間を超えるが長さを感じない。無駄なカットがひとつもないからだ。むしろ、公開時でも長めだった尺の中でさえ描き切れていない部分があったのだと改めて知ることができる。
とくにアキレスとアガメムノンの確執、トロイの王と王子の親子愛、そしてパリスとヘレン、アキレスとプリセウスという二つの愛がカットの追加によりより深く描かれる。
いずれも、本作の核になる部分で、物語が分かりやすくなるだけでなく、作品をより重厚なものにした。
ヘレンを演じたダイアン・クルーガーにいたっては、公開時より遥かに綺麗に見える。これは、パリスとの衝動的な愛と迷いが一層深く描写されたため人間的な魅力が増して見えるようになったからだろう。
もともと、本作はギリシャ神話を題材にしながら、すべての登場人物を神格化したり神の庇護のもとに置いたりせず、人間のドラマとして作り上げている。オリンポスの神々も出てこない。
豪華な配役で、どのキャラクターも人間味に溢れているからこそ、196分を飽きずに何度でも見られるのだ。
ただ、何度見ても両軍がぶつかり合う先頭にだけは立ちたくないと思う。
Blu-rayは、劇場で見たギリシャ軍の無数のガレー船も、潰れることなく細かく再現する。
また、地中海の青、その青に映える藍色がかった濃い青に染められたヘクトルとパリスの衣装もそのまま美しい。
偉大な原作に対してはこのくらいの内容が限界か
ニッポンでは内容親しまれていないが、ホメロスの世界最古かつ最高の小説「イリアス」を映画化したのですから悪いはずなし。
ギリシアものですがはトロイア戦争自体は神話ではなく史実でアガメムノンといった人物も一部は実在していたとみられる。
それが人間くさく情念をもって描かれているので興奮します。情念といえばギリシア悲劇の独壇場で、ホメロスをテーマにした古典が多数あってスペクタクルの中に情念が描かれている。
ニッポンではなじみの薄いそんなギリシア悲劇の醍醐味をうまく映像化しているこの映画は◎。原作ほど悲劇的ではないのは×。
俳優女優も美しいが主演女優ダイアン・クルーガーは綺麗ですがヘレネ役に合わないと思う。ヘレネは基本的にアジア人と設定されてるので、アングロサクソン系はミスマッチ。
主役はアキレウス役のブラピで、折角なら追想場面を設定し彼の女装を見たかった!
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