劇場公開日 2004年12月18日

「【JFK国際空港67番ゲートで”待つ”男。現代の寓話。】」ターミナル(2004) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【JFK国際空港67番ゲートで”待つ”男。現代の寓話。】

2020年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

■内容は人口に膾炙しているので、シンプルに感想を記載
ーエイガノナイヨウニ、スコシフレテイマス。-

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 ・トム・ハンクスが扮するクラコウジアから来たビクター・ナボルスキーが話す不思議な言葉と国が突然亡くなってオロオロする姿がオカシイ。(そりゃそうだよなあ)
ートムが徐々にロシア系の人に見えて来るから、不思議だ。演技力だなあ・・。ー

・ビクター・ナボルスキーがJFK空港に降り立った途端、祖国”クラコウジア”で軍事クーデターが起き、彼は無国籍者になり法の隙間に落ち、アメリカに入国出来なくなるという設定の妙なる事。

 ・JFK国際空港の警備局主任、フランク(スタンリー・トゥッチ)の”規則をキッチリ守る”憎まれ役が良い味を出している。

 ・キチンと美人のファーストクラススチュワーデス、アメリア・ウォーレン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)との恋も描かれる。
ー彼女も世界中を飛びながら、”待つ女”として描かれる。上手い。-

 ・ビクターが(彼が喋っているのは、ロシア語に近い言語らしい・・)、人柄から徐々に空港で務める様々な人々(床をツルツルに磨き、客が転ぶのを見るのが楽しみな清掃人、機内食運送者、女性入国管理官、土産物店員たち・・)と交流し、友人、知人になっていく過程の面白さ。
ーそして、彼は、キューピッドにもなる・・。-

<ビクターがわざわざ、ニューヨークに来た理由が分かる場面。空港の友人、知人たちが彼を勇気付け、助けるシーンは少し沁みる。
 前半は、コメディ色が強く、徐々にヒューマンドラマの色合いが濃くなる設定も良い。>

NOBU