「やっぱりドキュメンタリー『風』でしかない」シリアナ いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱりドキュメンタリー『風』でしかない
石油の利権にまつわる様々な人物模様が楽しめる群像劇。
事実をもとにして制作された映画です。
しかし、作り物の映画なので、
本物のドキュメンタリーには悲劇の度合い、や、状況の危機感は負ける。
映画として見ると、大筋もまとまっていないし、場面もころころ変わるし、人物のどれにも深く寄っていないし、エンターテイメント性が欠けます。
それで、ドキュメンタリーとして見ると物足りない。
人物描写が深くないからですね~
現地にもっと寄り、日々の暮らしの細々したところまで描写して、生活感を出すべきだったのではないでしょうか。
そうすれば映像としての興味深さも出ますし、大筋ももうちょっとスッキリしたでしょう。
状況説明に終始しているので、淡々と見てしまう。残念。
マットデイモンはこの種の(群像劇・勧善懲悪ではない・何も解決しない)台本が好きなのでしょうね。
良く出ている気がします。
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