「エピソードⅣへの最高のつなげ方!」スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 かつさんの映画レビュー(感想・評価)
エピソードⅣへの最高のつなげ方!
冒頭から、がっちりハートを掴まれるような激しい展開!宇宙空間の大規模な空中戦から、戦艦内での白兵戦へ。そして、前作の最終決戦の再現からアナキンのリベンジまで、怒涛の展開で、一気に惹きつけられました。さらには、前作で生意気だったアナキンが優秀なジェダイナイトとして帰ってきた!追い詰められても慌てず冷静、丸腰の敵の命を奪うことを躊躇い、師を慕い、敬い、危険を犯しても師を見捨てない人格者になっていた。これですよ、僕が見たかったアナキンは!!任務帰還後のオビワンとアナキンの会話なんか、もはや感動モノでした!
母親の時と同様に、パドメに纏う不吉な死の暗示、アナキンの中で次第に大きくなっていく不安、自分を認めない評議会の不信、パルパティーンの「パドメを救える」という暗黒面への誘惑、いろんな要素が絡まって、徐々に暗黒面に惹かれていくアナキンを丁寧に描写していてよかったです。暗黒面に堕ちてしまったのが、一概にアナキンだけが原因じゃない描き方がまたいいですね。まさに暗黒面に堕ちてしまったところの展開は少し強引で唐突な感じはしましたが。。暗黒面に墜ちた後の残忍な表情も迫力がよかった。ジェダイ時代と違いがはっきり分かって、人間性が変わってしまったのが、うまく表現できていたと思います。でも、ヘイデン・クリステンセンはアナキン役でゴールデン・ラズベリー賞受賞しちゃってるんですね。。
そして、ジェダイ崩壊へと向かう最後の決戦。オビ=ワンvsアナキン、ヨーダvsシディアスのダブル決戦、シリーズのなかでも屈指の迫力で見応え充分だけど、それと同時になんて悲しい戦いなんだ・・。もう一度、アナキンにジェダイの心を取り戻して欲しいと思う気持ちを持ちつつも、すでにそれは叶わない、結末は決まってしまっているという切なさ。。なかなか今までにはない感覚で見ていた映画でした。
もう一度、エピソードⅣが見たくなりました。