「CIAで定年を迎えた年寄りのロバート・レッドフォードが人的ネットワークと全知全能を投入しお偉方を手玉に取って、組織を動かすのがカッコ良い」スパイ・ゲーム Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
CIAで定年を迎えた年寄りのロバート・レッドフォードが人的ネットワークと全知全能を投入しお偉方を手玉に取って、組織を動かすのがカッコ良い
トニー・スコット監督による2001年製作(128分)のアメリカ映画。原題または英題:Spy Game、配給:東宝東和、劇場公開日:2001年12月15日。
定年を迎えたCIAのベテラン工作員・ロバートレッドフォードが、かつての愛弟子ブラッドピットを救うため、人的ネットワークと全知全能を投入しCIA組織のお偉方を手玉に取って、組織を動かすのが実にカッコ良い。長らく一会社員として過ごしてきた人間としては、こういう大きな組織に対峙するスーパー個人像には憧れてしまう。脚本とキャラクター設定が、お見事ということか。
最初の登場でロバート・レッドフォード (1936年生まれ)も歳とったなとの印象は受けたが、定年で退職日設定なのだから当然。そんな彼が段々と頭が切れて凄くデキる奴に見えてきて、俳優としても流石とは思わされた。
一方、ブラッド・ピットの方はスパイなのに正義感が強く女(キャサリン・マコーマック)にも情が入ってしまう若者役で、かなり損な役まわりとは思ってしまった。ただ、二人のスターが並ぶと、共に知性を感じさせるハンサムで、俳優だけにとどまらず製作等も行うなど、映画の設定同様にハリウッド大スターとしての共通性も感じさせられた。キャラがかぶるので、これまで共演を避けてきた!?
監督トニー・スコット、製作ダグラス・ウィック、 マーク・エイブラハム、製作総指揮アーミアン・バーンスタイン、 イアイン・スミス、 トーマス・A・ブリス、 ジェームズ・W・スコッチドープル、原案マイケル・フロスト・ベックナー、脚本マイケル・フロスト・ベックナー デビッド・アラタ、撮影ダニエル・ミンデル、美術ノリス・スペンサー、編集クリスチャン・ワグナー、衣装ルイーズ・フログリー、音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
出演
ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック、スティーブン・ディレイン、ラリー・ブリッグマン、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、マシュー・マーシュ、トッド・ボイス、デビッド・ヘミングス、ジェームズ・オーブリー、ベネディクト・ウォン、ケン・レオン、エイドリアン・パン、ジョーグ・スタドラー、オミッド・ジャリリ、シャーロット・ランプリング。