劇場公開日 2001年12月15日

「新旧二大スター共演で光るレッドフォードの格好良さと気品ある演技」スパイ・ゲーム Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0新旧二大スター共演で光るレッドフォードの格好良さと気品ある演技

2021年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ブラッド・ピットと出世作「リバー・ランズ・スルーイット」の監督ロバート・レッドフォードが初共演した話題作。60代半ばながら変わらぬ格好良さと品のある演技のレッドフォードが素晴らしい。この年代のスターではやはり別格の気品ある演技力を持った名優と再認識する。そのスマートさに貫禄の味が漂う。ラストシーンの其々救出されたピットと彼女が、編隊のヘリコプター上で見つめ合うカットがいい。同調した音楽と監督トニー・スコットの演出が、最期を映画的に見事に締めくくる。但し全体としては、救出事件を簡潔明瞭に報告したレポートを読んでいるようで、軽快なカメラワークや無駄なカットのないシャープな演出が、時に観客の情感を置き去りにする。仕事が早い人の手腕がそのまま映画タッチになっている。

Gustav