「「弟に伝えて。フルスイングよ」ズォォオオン!」サイン かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「弟に伝えて。フルスイングよ」ズォォオオン!
Mナイト・シャマラン監督作。
【ストーリー】
主人公グラハムは、ペンシルバニア州ドイルズタウンに居をかまえる農夫であり、二児の父。
妻が交通事故で死んだときに遺した謎めいた言葉にとまどい、疑心暗鬼になり、地球がなんらかの存在に脅かされるという奇妙な考えにとらわれる。
だがあるとき、グラハムの畑に巨大なミステリーサークルがあらわれる。
地球上のあちこちに、おなじようなミステリーサークルが出現し、光学的迷彩をほどこされた巨大な浮遊物が観測される。
グラハムの家でも、乳幼児用のモニターからカチカチ音が鳴り、何者かがグラハムたちの周りにその痕跡を残す。
元野球選手の弟メリルと二人で、グラハムはその存在を探るのだが——。
シャマラン監督のホラーコメディ。
ハイ。
スリラーじゃなくて、コメディです。
一見冗談が通じなさそうな作風なんですが、実は作中に自分出したりして、なにげにおちゃらけ好き。
ホラ、奥さんひいちゃった、ガンギマリのテンパりインド人。
アレ監督です。
とくにおさえておきたいのは、二人の子供の頭にアルミニウムの帽子かぶせたシーン。
思わず、
「絵面ギャグじゃん!」
と吠えたくなりますが、ギャグです。
ぞんぶんに笑ってあげてください。
失笑でも苦笑でもいいので、せめてここで笑ってあげてください。
でないとしんどいんです、すべった空気が。
音楽の使い方も画面も演技もおどろおどろしいから、ついついシリアスな空気になりがちなんですが、シャマラン作品って今までもちょいちょい笑いそうになるシーン、ありましたよね。ほら、『アンブレイカブル』とか、あと、『アンブレイカブル』とか。
「監督。ギャグ向いてないんじゃないの?」
こうおっしゃりたいの、分かります。
ハイ。
むいてないです。
融通きかなそうな作風だし、なんでかシーンを血なまぐさくしちゃうし。
でもなんかこう、唯一無二の笑いがあり、唐突なフルスイング落ちっていうビックリクライマックスがあり、ついついくり返し見ちゃう魅力がシャマラン作品にはあるんですよねー。
画面からにじみでる、忘れがたい独特の味、病みつきになるっていうか。
『ヴィレッジ』なんかラストシーン、開放感で、
「なんでやねん」
ってツッコミいれてから笑っちゃったし。
この映画に関しては、没入するよりも、映画友だちとワイワイ見てほしいかな。
「ほらこの人シャマラン!これ監督!顔の演技、濃!」
みたいな。
つまりです。
この映画見る人には、あらかじめ伝えておきたい言葉があります。
「注意して見てくださいね。フルスイングで、ボケてきますよ?」
現場からは以上です。
