劇場公開日 2004年4月29日

「みんなラモーンズ好きすぎ」スクール・オブ・ロック つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0みんなラモーンズ好きすぎ

2023年12月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

デューイ役、ジャック・ブラックの演技、と言うか、これまんま素のジャック・ブラックでしょ!コメディアンでミュージシャンな彼の為にある脚本だが、思った以上に子ども達一人一人のキャラクターが光っていた。

最初は自分の事しか見えていないデューイが、彼ら・彼女らの個性に少しずつ向き合っていく。
コメディなのであまり深く描かれないのが惜しい気すらしてくる。
まずは楽器の才能がある子たちに注目する訳だが、結構目ざとくクラス全員を見ているし、何か悩んでるな?と気づけば力づけたりもする。

「歌いたい」と言ったのに、やっぱり「歌えない」と尻込みするトミカのシーンは素晴らしい。
「歌いたい」と「歌えない」のバランスをほんのちょっとだけポジティブな方向に押す。

一体いつからデューイは彼らを大切に感じ始めたのか。生徒にロックを教えて、バンド・バトルに出ようとひらめいた時、デューイは身勝手な勘違いロッカーだった。まだ。
いつの間にか、生徒たちの「純真さに触れて童心に帰った」のか、もっと純粋に「コイツらと音楽をやりたい!」と思うようになった。

生徒たちに教えて、ロック道に導いているはずだったデューイは、むしろ生徒たちに人生を導かれていた。

最高のステージは世界を変える。
思った以上にポジティブでワクワクする、楽しい映画だった。

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つとみ