劇場公開日 2006年12月9日

「脳のカオス状態体験」スキャナー・ダークリー ろーけんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 脳のカオス状態体験

2025年7月26日
PCから投稿

このアニメーションの使いかたといいStoryのぼやけ方といい。途中、自分で自分を監視しているのは?現実なのか?幻想の世界なのか?分からなくなって。しかし、こんだけストーリーがないような感じの話なのに、エピソードだけで充分面白かったのは、キアヌリーブスの俳優としての力とアニメーションの面白さ、とくに素晴らしいカラーリングと目の動き・・のおかげであろう。最後の最後になってやっと何もかもが分かり、そしてヤク中だった原作者フィリップK・Dのメッセージで締めくくられていた。 結構ジーンときた。彼は30代後半から覚せい剤にはまり53歳で死んだ。

ところで、私はこれをU-NEXTで見たのであるが、ラストシーンになって急に「途中でカットしますか?それともこれまでこのままみ続けますか?」みたいなメッセージを出すのやめていただきたい。本当にやめていただきたい。普通にラストまで流してほしい。

KIDOLOHKEN
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