レッツ・ロック・アゲイン!のレビュー・感想・評価
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ジョー・ストラマーが好きな人はみんな友だち
セックス・ピストルズと並んでパンクロック黎明期を盛り上げたザ・クラッシュのジョー・ストラマー。誠実で真摯な“いい人”エピソードが多すぎて、もはや聖人レベルの扱い。別のドキュメンタリーではドラムのトッパーの彼女を寝取った件が明かされたりもしているので、決して聖人君子とは思わないが、早すぎた死の最晩年を描いたこのツアードキュメンタリーは、やはりジョーへの愛おしさで胸が詰まる。
撮影当時はソロプロジェクトで組んだ新バンド、メスカレロス名義の二枚目のアルバムを出し、ワールドツアーを回っていた。監督を務め、カメラを回しているのは映画『ストレート・トゥ・ヘル』で共演していた俳優のディック・ルード。ジョーが亡くなっていなければ、友人が取ったプライベート映像か、コンサートDVDの特典映像くらいでで終わっていたかも知れない。
白眉なのはコンサートシーンよりも、ソロ活動を軌道に乗せようとラジオ局をアポなし訪問したり、自ら街頭でチラシを配ったりするジョーの姿。かといって必死というのとも違う。偉ぶることなく、やれる限りのことをやって、自分の音楽を届けたい。一度伝説を作った男の「レッツ・ロック・アゲイン」な姿が実に感動的。この時の来日公演に行かなかった後悔は、墓場まで持って行くことになると思っている。
"ザ・メスカレロス"
初公開時に劇場で観て以来、久々の鑑賞。
日本、東京のシーンが多く日本人としてジョー・ストラマーのファンとしても、嬉しい限り。
自らラジオ局に出向いての宣伝や、集客の為に道行く人に声をかけライブに誘う姿が楽しそうでもあり!?
ジョー・ストラマー自ら誘うライブを断る連中、やはり無知ほど怖いモノはナシ!!!
ライブの場所をニューヨークに変えれば、ジャームッシュ、パートナーのS・ドライバーにW・アンダーソン、ブシェミにM・ディロン、B・グルーエンと豪華なメンツが揃う訳で。
まだまだ活躍した姿が見たかった、早過ぎるゼゼ。
旧チネ・ラヴィータで初鑑賞。
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