「今観るとさすがに色褪せているもののアクション映画の地平線を遥か先まで押し広げた革新的な作品」マトリックス リローデッド よねさんの映画レビュー(感想・評価)
今観るとさすがに色褪せているもののアクション映画の地平線を遥か先まで押し広げた革新的な作品
革新的にも程があった20世紀の映画史を締め括る作品と言っても過言ではない『マトリックス』の続編ということでスクリーンでも観たしDVDでも何度も観た作品。当時の興奮からほぼほぼ20年経った今観ると流石に色褪せていて、当時は夢中で観ていた格闘シーンも段取り臭くてトロいし、セリフも死ぬほどダサい。この辺はウォシャウスキー姉妹(当時はまだ兄弟)の子供じみたセンスの限界を感じざるを得ません。しかしわざわざ砂漠に2.3キロのハイウェイのセットを作って撮影したというカーチェイスの迫力は凄まじく、キー・メーカーを乗せてドゥカティを駆るトリニティの勇姿には身震いしました。でもモーフィウスが日本刀で車を斬るシーンは当時も今もダサい・・・あそこは石川五エ門だったら斬鉄剣で真っ二つにします。
しかし『マトリックス』シリーズを陰で支えたスタントマンのデイヴィッド・リーチとチャド・スタエルスキがキアヌ・リーヴスとともに『ジョン・ウィック』を創造し、現代アクション映画の最先端をひた走ってる様を見るにつけ、当時心酔した『マトリックス』シリーズが切り拓いた地平に現代アクション映画の傑作群がキラキラと輝いているわけで、そういう意味ではいつまでも語り継げられるべき作品だと思います。
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