「何よりも劇中の音楽がいい」Ray レイ さくらさんの映画レビュー(感想・評価)
何よりも劇中の音楽がいい
レイ・チャールズの実話を基にした作品。
全盲の黒人がバスに乗るところから話は始まる。
彼のジャズ・ミュージシャンとしての物語のスタートだった。
音楽的な変遷の話もプライベートな部分――恋や結婚、薬物など――にまつわる話も両方ともおもしろかった。
また、古くから音楽家の精神的な苦悩やアルコール中毒、薬物中毒には事例が多々あるが、レイ・チャールズも薬物依存により早逝してしまうのではと気をもんだ。
伝記的な物語は深みがあると感じることがたくさんあるようにおもう。
映画から物語の多くをまなんできたし、いまでもまなんでいるけれど、実話にひそむ創作の限界のようなものに心打たれるときがある。フィクションがノンフィクションよりもいいとか悪いとかいう話ではなく。
ともかくも映画としての描き方は秀逸。
また、劇中の音楽が楽しくてサントラがほしくなる。
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