「素晴らしい写真だ」プライドと偏見 ろーけんさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい写真だ
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めちゃくちゃ金かけた照明。そして写ってるものがすごい。全部、本物でしょう。素晴らしい。そんな素晴らしい写真も物語が詰まんないと台無しなのであるが、これはよくまとまっていてじっくりと見る価値がある内容だった。撮影はロマン・オーシン・・何者だろう。作品数が少ない・・あ、そうそう、皆さん知らないかもしれませんがテレビで観ると写真は本来よりも色が濃い目に写っています。できれば映画用モニターかプロジェクターを買ってください。
ストーリーは非常にスローテンポ。演出もスローテンポ。男性が見ていると勘弁してほしいぐらいスローテンポ。しかし、女性が見ていたら楽しくてたまらないでしょう。クライマックスは一瞬で終わるけど。その作り方もとても上手だった。
このもうちょっとで失敗しそうなストーリーを。ギリギリのところでコケずに最後まで持っていたのはキャラクター作りでしょう。生意気さと若さとか勢いとかいうものと、つましさとか抑えるところを押さえなきゃとか、それなりの教育のできてるところとか、とても微妙にうまく演出されていた。脚本力、演技力、ともに大拍手もんでしょう。
もうひとつつけ加えておくと、音もとっても良かった。モーツァルト登場前の音楽がとても良い音質で・・・と思って調べてみたら、違った。この時代、すでにモーツァルトは登場している。映画の雰囲気に合わせて、あえて時代を少し前にしたんだろうな。いいセンスだね。
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