ピンポンのレビュー・感想・評価
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邦スポ根最高峰
高校卓球を舞台に幼馴染の2人、ペコとスマイルの友情を描いた邦画のスポ根映画の最高峰。
主演に当時人気絶頂であったろう窪塚洋介、その相棒に井浦新。さらに脇を固める大倉孝二、中村獅童、夏木マリ、安定の荒川良々に奇才竹中直人。素晴らしい演技派を揃えた上に脚本がクドカン、劇伴がSUPERCARと個人的日本の良いところが詰まった作品!笑
原作ほぼ未読ながら松本大洋の癖の強い絵柄は印象が残っていて、まず驚くのがこの癖の強い原作を実写にしたのに違和感がほぼ無いこと。
昨今、原作レイプと称される実写映画が多いがこの作品は大当たりといっていいほど全役者が全キャラクターにぴったりハマっている(原作知らない人間がいうのもおかしいが笑)
窪塚洋介のあの奔放な振る舞いや喋り方はペコにピッタリだし、井浦新は鼻歌すら違和感なく演技としてこなしている。
さらにその2人をそれぞれ指導するオババこと夏木マリとバタフライジョーこと竹中直人らベテラン勢の演技も素晴らしい。
特に夏木マリは夏木マリにしかできないような、普通の女優がやったら臭すぎて観ていられないような笑、味のある演技をこれでもかと披露する。
竹中直人はいつも通り竹中直人なのだが、その中でもスマイルを懸命に指導しようとする不器用な姿がどこか可愛らしくもありハマっていた。まさに愛しいオバさんとおっさん指導者たち笑。
敵役も魅力的だ。
2人の共通の幼馴染、佐久間ことアクマ。
卓球歴はペコと同じ程度でスマイルよりも長く、より高みを目指して名門海王学園に入学。初年度の地区予選にてペコに圧勝するもスマイルの才能に嫉妬、憧れの先輩風間からはまったく認めてもらえず、卓球の道を諦めてしまう。
しかしやさぐれたペコの背中を後押しするくっさいくっさいセリフが最高にカッコ良く見える美味しいキャラクター。こちらも大倉孝二にとってのハマリ役だった。
さらには辻堂学園にやってきた中国からの留学生、孔ことチャイナ。スマイルの才能に破れかけ、対風間戦では圧倒的な差を見せ付けられる始末。決して弱くはないのに最初ペコを圧倒する以外に見せ場がない笑。
しかし1年後のペコ戦でのラストのセリフ。
「風間によろしく」が最高に潔くカッコいい!
咬ませ犬としか言いようがないがあえていうなら最高の咬ませ犬!である!笑
そして現役高校生最強のスキンヘッド、ドラゴンこと風間。海王学園の主将として2年連続のインターハイ優勝を牽引する張本人。
常勝のプレッシャーに押しつぶされそうになり、試合前はトイレに篭ったりと繊細な部分を見せもするが、いざ試合となれば狂人のような笑みと身体能力と圧力で相手を圧倒。
たった一つしか変わらないペコに対して小僧っ!!!!と罵る姿や笑止!!!などおよそ高校生らしくないどころか現代人らしくもない発言が似合いすぎるハゲを中村獅童が熱演。
ネタ要素満載だが純粋に強く、作中のラスボス的人物して君臨する。
とにかく窪塚洋介の奔放な演技が最高の作品。IWGPの窪塚キング好きな人には絶対に観てもらいたい作品。
2014年09月30日(火)1回目
2015年12月30日(火)2回目
2017年05月20日(土)3回目@目黒シネマ窪塚洋介特集
もう15年も前の作品だったのか
原作は読んだけど、あのキャラが苦手でハマらなかった。
実写映画化してもどうなん?くらいに思って見た。
今、改めて見たら、キャラクターも見慣れると馴染んでくる。
ただ、ペコの台詞が無味乾燥な雰囲気で漫画で読んだ時ほど、感銘は受けなかった。
悪くない青春映画だけど、危うさにヒヤヒヤしながら、楽しむ作品です。
in the USAもうたいなよ
スーパーカーの音楽が非常に良い。キャスティングがみんなハマってた。
ペコとスマイルはもちろん、佐久間と風間、夏木マリのおオババもカッコいい。
面白かった! なんども何度も繰り返し見た。 エンドロールで流れる曲...
面白かった!
なんども何度も繰り返し見た。
エンドロールで流れる曲を聴きながら
テンションが上がりっぱなしだった。
I can fly! 私生活でもやっちゃいましたよね、窪塚くん。ま...
I can fly!
私生活でもやっちゃいましたよね、窪塚くん。まずはこの冒頭に大爆笑。変人窪塚の変人演技、ハマりすぎです。もう絶対に演技じゃなく地です。
私的には好きになれない部分もありました。タバコのシーンとか、脚の怪我とか。まあ、才能のない奴はそれでも勝てないってことか。厳しい現実なのでしょうが、切ないですね。
原作の良さがあっての高評価って感じがします。読んでみたい。
笑止、とか叫ぶ中村獅童の大袈裟なポーズ、顔芸、それこそ笑止。究極のギャグでした。
もう何回観たかわからないくらい観直しました。 漫画原作の映画ですが...
もう何回観たかわからないくらい観直しました。
漫画原作の映画ですが、漫画も映画も両方最高です!
むしろ映画のほうが僕は好きかもしれません。
配役も完璧ですし、なんといっても窪塚洋介さんがいい!!
ペコ役がはまりすぎてます!
もうこのペコをできる人は二度と出ててこないと思います。
さらに映画にでてくる音楽を担当してるのがスーパーカーさんなのですが、スーパーカーさんの独特の曲調が、要所要所でこの映画を引き立ててくれます。
ただただ単純に一番わくわくさせてくれる、そんな作品です。
●ヒーローはどこに。
ペコ。いいよなあ窪塚。どこいっちゃったんだろ。帰ってきてほしいな。まあ、役者がびっくりするほど粒揃い。湘爆並み。この頃はみな、ほとんど無名だったんじゃないだろか。それぞれ味がある。
ヒーローはどこに。
卓球を通して、男たちの個性が光る。ヒーローが登場した日にゃ、ちょっとブルったわ。おまえかーって。ヒーローが帰ってくるまで待ってる男もシブいけど。
青春してるってグッとくる感じじゃないけど、じわっと熱くなる感じかな。卓球だけに。
漫画は大傑作。
窪塚洋介じゃなかったらかなりヤバい作品になってたんじゃないか?と思う。
漫画ならではの台詞回しは鼻に付くけど、窪塚洋介だから観れるし、マジな時の顔はやっぱり格好良いし、それを観るだけで作品のリアリティが増す。
漫画は大傑作。漫画を読んでない人は面白いのかな?と思うけど、映画の足りない部分は漫画の記憶が補ってくれるから、映画版も良かったと言える。
漫画の実写化は嫌いだし駄作が多いけど、
じゃあ実写化で良かった作品は?と言われると「ピンポン」は良かったんじゃないかなといつも思い出していた。
14年ぶりに観てみたら、凄い良かったとは思わなかったけど、原作好きと納得させられるし、映画としても観れると言う印象だった。
物足りないのは、やはりペコが挫折して立ち直り復活する過程が描ききれてなかった事や、展開が早過ぎてスマイルの心の成長が唐突過ぎるように思えた事。
キャラクターのビジュアル面は奇跡とも言うべき配役だと思う。完璧。
原作準拠!
原作の漫画既読。
少し前の映画ながら、高評価のレビューが多く、かなり期待しておりました。
キャストがぴったりで、本当に漫画から飛び出してきたようでした。
また、試合のシーンでかかるテクノポップサウンドが高揚感を高めてくれました。
テンポよくストーリーも進み、きっちり終わらせてくれました。
窪塚さん演じるペコの独特のしゃべり方が大好きだったので、上手に再現されていて、大満足でした。
裏を使いな
「ピンポン」見ました。
原作は未見です。
この映画はすごく楽しかったです。
なんせスポ根モノに欠かせない要素が詰まってる。最強のライバル、挫折、特訓、夏の大会、海、そして挫折を乗り越えての栄光。エッジの効いた独特な質感の映像、そしてCGも良かった。この要素だけを見ると王道なんだけど、既存のスポ根と一線を画すのが、ブッ飛んだキャラクターたち。ブッ飛んでいて、且つ最強のライバルたちのバランスと、そのキャラクター性に合ったトレーニングの仕方。特に月本と星野のトレーニング合戦は、スーパーカーの音楽に乗せて軽快に裁かれててアガる。学生時代に部活をやりこんだ人なら、よりアガる仕上がり。
ストーリーは、バタフライジョーの過去に対して、星野月本が同じ道を辿るんだなってのがバレバレなのは確かに痛い。でもそんな事は構わなくていい。なぜなら、暑が夏いから。
そして僕はこの映画で泣きました。
準決勝の星野VS風間。序盤にオババの「裏を使いな」からの裏面打法からの風間のローリングカウンター一閃。あれだけ練習した秘策・裏面打法。風間に効かないなんて。泣けますよね。悲しいとかじゃないんです。とにかく泣けるんです。
最高の青春スポ根映画です。
唯一の欠点は、月本の声が小さい事かな。
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