劇場公開日 2002年7月20日

「見失っていたものを思い出させてくれる青春映画のベストアンサー」ピンポン 朝のこわばりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見失っていたものを思い出させてくれる青春映画のベストアンサー

2024年12月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

初めて見たのが小学六年生の頃。兄がTSUTAYAで借りてきたものを夏休み中二人で見た。

コミカルで面白く話の筋がしっかりしていて面白いという感情しか当時の僕にはなかった。

時が経ち15年後の今年、渋谷の劇場でリバイバル上映があると友人から聞き観に行った。

冒頭のペコと警官の会話のシーン、あんなに面白かったっけ?、supercarの劇中歌良すぎるし劇場版のリミックスってあんのかな?聴きてぇな~、うわ窪塚若すぎる!、ウォーターボーイズの時も竹中直人こんな感じだったなぁ、夏木マリカッコいい!、、、書き出すとキリがないほど、当時よりもずっとずっと多くの感情が溢れ出した。

挫折と青春、そして努力の先にある才能と才能の戦いを描くペコやスマイル、アクマ、ドラゴン、チャイナの姿を見て、子供の頃の私には無かった共感性や自分の人生との比較などをしてしまい、終始泣いていた。(と思ったら隣の友達も、もう一方の知らないおねぇさんも泣いていた。)少し泣く。

僕たちはみんなペコであり、スマイルであり、アクマだった。上手く言葉にはできないが、僕の中で15年ぶりに本作を観た後に残った感情は、この一言に尽きる。

間違いなく、邦画史上最高の作品です。

リバイバル上映ありがとう。

朝のこわばり