「おやじの背中」ロード・トゥ・パーディション しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
おやじの背中
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Huluで鑑賞。
原作者が構想のベースにしたのは、なんと「子連れ狼」だそうな…! 確かに本作も、冥府魔道を往く父子の物語でありました…。殺された妻と次男の復讐を誓って組織の追跡をかわしながら、憎き仇へと肉薄していくサリヴァンとその長男…。
その仇とは、サリヴァンが幼い頃から世話になり、父親のように慕っていた組織のボスとその息子…。本当の父子と疑似父子―。そんな対比と共に、複雑な父と子の関係性が存在していて、愛憎渦巻く悲しみのドラマが展開されました…。
男はみな、おやじの背中を知らず知らずの内に追い掛けているのかもしれない…。それは、時には偉大だったり、時には戸惑うものだったり、時には見失ってしまいそうになったり…。いろんな姿を見せる背中は、確実に人生において様々なことを伝えてくれるんじゃないかな、と思いました。
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サム・メンデス監督は、陰影を使った映像表現が上手い!
静謐さと重厚さ、それに哀愁みたいな物悲しげな雰囲気が伴われていて、画面の引き締まり方が尋常じゃないなぁ、と…。
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トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ―そうそうたる名優たち! 珠玉の演技合戦に震えました。中でも、ポール・ニューマンの貫禄たるや…! 往年のスターは輝きが違うなぁ、と思いました。たとえ出来損ないであっても、愛する息子に変わりはない…。その苦悩が伝わって来て、胸が締め付けられました。
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