劇場公開日 2002年10月5日

「優しいギャング映画」ロード・トゥ・パーディション 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0優しいギャング映画

2018年12月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ギャング映画というと男臭くハードボイルドな世界を
想像するのだけど、
ロードトゥ〜はとにかく優しい。
みんなただ悪いだけじゃなく、
優しさや滑稽な可愛さを秘めてるように感じる。
カポネの金を盗んで逃げるシーンや、
ジュードロウのキャラ、
銃撃戦の軽やかさや
殺害後のエグさの排除からそう感じた。

大人も観れる子どものためのギャング映画という感じ
がするのは、
やはりこれはギャング映画であり
父親と息子の映画だからだと思う。
サム・メンデスが子どもに見てもらうのを意図して
撮ったんじゃないかなと想像した。

とにかく息子に自分と同じ道を辿らせないために
戦うお父さんの姿に特に後半感動する。
それを受けて、
父親は父親でしかないと父親の意志を汲んで自分の
道を進む息子にもグッと来る。

ジュードロウのキャラクターも異質でとても良かった。

また息子と観たい作品。

奥嶋ひろまさ