「もうちょっとで名作になったのに」ペイ・フォワード 可能の王国 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
もうちょっとで名作になったのに
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人間の性善説を元にしたおとぎ話のような物語は嫌いではない。もしかしたらこの映画は、あの昔の名作「素晴らしき哉、人生!」のような名作になるのではないかと思って見ていたら、何とあのラスト。まさに開いた口が塞がらないとはこのことだ。
学校の宿題で、「もし、君たちが世界を変えたいと思ったら何をする?」に対して、主人公の少年の答えは「見返りを求めないで困っている人を助け、助けられた人は同様に3人の困っている人を助ける。その結果ネズミ算式に世界が善意に満ちあふれる」というもので、実際に少年が実践する心温まる展開だった。
主人公役のハーレイ・ジョエル・オスメントは、悲しい映画が多いので、最後はどうなるかと心配していたら、案の定その通りになってしまった。
事件のあとの意外な展開(私にとって想定外の展開だった)には感動したが、事件自体はやや唐突で不自然な感じは否めなかった。
ここまで主人公にかなり感情移入してしまっていたので、最後に突然崖から突き落とされた気分で、納得できなかった。別の展開(殺されない)になっていたら、かなりのお気に入り映画になっていたはずなのに、非常に残念である。
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小町さんのコメント
2024年10月9日
コメントと共感ありがとうございます。
ふと思い出された日に私が共感とは面白い偶然ですね。
ジョニーデブさんのレビューがホント私の気持ちそのままで共感しまくりです。
私も崖から突き落とされました。
何であのラストだったのか残念ですね。