「戦争と聖書へのアンチテーゼを含むファミリー系ファンタジー」アザーズ Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争と聖書へのアンチテーゼを含むファミリー系ファンタジー
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第二次世界大戦末期のイギリスの物語です。
グレース(ニコール・キッドマン)は
愛する二人の子どもに
聖書以外は信じないように教えながら、
戦争から帰って来る夫を待ちます。
心理的な恐怖体験を繰り返し、
魔女の老婆と遭遇して
攻撃したら、なんと
老婆ではなく自分の娘だったりと、
この屋敷で起こっている数々の不思議なことは、
悪霊の仕業のような描写です。
グレースのもとに帰ってきた夫に対して
「なぜバカげた戦争に行ったのよ」
という台詞もあります。
結局、死者の幽霊の存在を
肯定して終わる今作は、
戦争と聖書への
アンチテーゼを含む
ファミリー系ファンタジーで、
自分の存在を
客観的に見直すことを促す
メッセージ性のある
エンターテインメントなのであった。
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