「ホラーだけでは留まらない、ありのままの家族愛の姿が記された映画」アザーズ 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーだけでは留まらない、ありのままの家族愛の姿が記された映画
時にぶつかり合い、傷つけ合い、解けない誤解を抱えたまま、それでも最後には抱き合う。監督が描こうとしたのは、ありのままの家族の姿であり、ホラーというテーマは、そこに添えられた単なる薬味でしか無いような気がしてなりません。この映画で登場する「死者の記念写真」についても、確かに不気味でグロテスクではありますが、それでも愛する者の姿を残しておきたいという家族愛が込められており、正にこの映画を象徴と云えるのではないでしょうか。
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