「これはファンタジーです。リアル系の方、要注意!!」オペラ座の怪人 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
これはファンタジーです。リアル系の方、要注意!!
私は事前の知識はなにもなく、名作ということなので、おもしろいと思い込んでいました。
絵は、こんなきれいな映像見たことないって思うほどきれいなんですが、なんだかおもしろくないんですよ。
やっぱり曲ですかね?いいなと思ったのは、あのパイプオルガンの曲だけでした。
正統派ミュージカルの曲調なんですが、日本人には合わないような気がします。(しかもオペラ入っているし・・)いっしょに見ていた中高年の人など、けっこう途中で帰っていました。
私も初めの頃は、「タイタニック」みたいな始まり方していたので、おもしろそうだなと思っていたんですけど、途中で寝そうになりました。
物語もなんだか意味わからないし、あの始まり方のわりには、リアルさもまったくありません。
突っ込みどころ満載で、かぞえ上げたら、きりがないです。
だいたいあの怪人、そんなに変な顔でもないです。
半分だけ見れば、ものすごくいい男で、私男ですけど、キスぐらいできそうです。
あんないい男では、サーカスではとても見せ物には、ならんでしょう。
最低でも、「犬神家の一族」のスケキヨぐらい、いってなければ、とても納得できません。というか、そんなもの見ておもしろいのか?とか、人道的に許されるのか?とか、次々に疑問点が出てきます。
あの流れからすると、助けてくれた少女と恋に落ちるのが自然なんですけど、なんでそっちなの?別れたんでしょうか。
フランスのオペラ座って、あんな忍者屋敷みたいになっているんですか?地下にある「カリブの海賊」みたいな施設はなんですか?テーマパークですか?
だいたいどうやって、あの娘に歌を教えたんでしょう?天井から変なおっさんの声が聞こえた時点で、大さわぎでしょう普通。
それはいいとしても、娘もどうかと思います。
さんざん利用しておいて、金持ちの男ができたらポイ捨てですか、ひどすぎます。
なんで最後、愛していたで、キスしたのに、男と逃げるんですか?わけわかりません。
これ、キリスト教的に言うと、神の愛で、悪人が救われたと言いたいんでしょうけど、これ救われないでしょう。
変に希望を持たせたために、もっと苦しむことになると思います。
あるいは調子に乗ってもっとひどい、変態的行為にでかねません。
怪人は、怪人のままで、いいんではないでしょうか?
ミュージカル映画って、絵がきれいで、音楽が聴ければ、ストーリーは二の次三の次でヨシとする、プロモーションビデオのようなものではないと思います。
まあ値段が安かったのと、主演の女優さんがきれいだったので、そんなに損した気分にはならずにすみました。
コメント失礼します。
昔に作られた話だから、いろいろと設定や説明が読み取りにくいとは思います。
でもクリスティーヌがファントムにキスしたことなどその他諸々の登場人物たちの行動には、きちんとした理由があります。
クリスティーヌがファントムに歌を教えられていたというのは、今は亡き彼女のお父さんが死ぬ前に、ひとりぼっちになる娘を思って、「私が死んだらお前の元に必ず音楽の天使を送るよ」と彼女に伝えていて、それを信じていたからです。ファントムが彼女に話しかけたとき、父が送ってくれた音楽の天使だと思って。ファントムは彼女の声を聞いたときから彼女に惹かれていたらしいです。
あと、クライマックスのファントムとクリスティーヌのキスシーンですが、
クリスティーヌは、ラウルのことを男性として愛していますが、
ファントムのことは、男性としてではなく、もっと深いところで愛し合っている…ということだと思います。
尊敬しているし、感謝もしているし…
ラウルには切り離せない絆だと思います。
愛し方が一つなんじゃないと、思いますよ。
すみません、こんな長文。読んでくださったなら、ありがとうございました。