オーシャンズ12 : インタビュー
ハリウッド・スターの同窓会
出席者:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 小西未来
――「オーシャンズ」の魅力といえば、スターが大挙して出演していることですが、いつも高額のギャラを受け取っているスターに、どうやって給料カットをのませるてるんですか?
クルーニー:「オファーをするときに、他の出演者全員が給料を削っているから同じようにカットしてくれって頼むだけ。そのかわり、映画がヒットしたら、利益を分配する形になってる。前作でそのやり方がうまくいったからこそ、みんなまた戻ってきてくれたんだ。『オーシャンズ』に限らず、すべての映画でこのシステムを取り入れたほうがいいよ。ギャラを削って、制作費を抑えたほうが、リスクが低くなるからね」
ブラッド・ピット:「で、映画が大ヒットしたら、『おれのほうが出番が多かったぞ』とか、それぞれが主張しあって、配当をめぐって訴訟合戦になる(笑)」
――(笑)
チードル:「だから、スタジオはその予防策として、役者のトレーラーに隠しカメラを仕掛けているんだ。あとで脅しに使えそうな映像を、こっそり撮りためておくんだよ(笑)」
クルーニー:「みんな後ろめたいことをやってるからな(笑)」
――ゼタ=ジョーンズさんは今回からの参加になりますよね。
ゼタ=ジョーンズ:「とにかく楽しかった。まるで、大学生同士のようなノリで、すんなりと馴染むことができた。こんなすごい人たちを前に初めて演技をするときはものすごく緊張しちゃったんだけど、最初のテイクを終えたあとは、すんなり馴染むことができたの」
クルーニー:「いったん一緒にストリップごっこをやっちまえば、羞恥心なんてなくなるよな(笑)」
ゼタ=ジョーンズ:「やってないって(笑)」
――仲良しのみなさんが再会したとき、さぞかし楽しかったでしょうね。
チードル:「まるで同窓会の気分だったんだ。あの日、覚えてる?」
デイモン:「うん。11人が久しぶりに再会するシーンだよね。6ページもあるシーンで、38ものカメラポジションがあるのに、スティーブンは撮影をたった1日半で終えてしまったんだ。どんなに仕事の早い監督でも、4、5日はかかる仕事量をだよ」
クルーニー:「スティーブンには申し訳ないけど、今回も、『オーシャンズ11』のときと同じで、役者みんなは心ゆくまで楽しんだけど、スティーブンだけは撮影監督も兼任しているから、働きづめで。ほんと、哀れだったよ。おれたちは『またやろうぜ』なんて言い合ってんだけど、スティーブンだけは泣きそうな顔で『みんな、嫌いだ』って呟いててさ(笑)」
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