「悲しい」マルホランド・ドライブ Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しい
「正」と「光」の舞台。
女優としての才能に恵まれ、美しい恋人に愛され、おまけに、かつて自分を格下に扱った連中への、軽い仕返しまでやってのける。
同時に、罪悪感、恐怖感、世間の嘲笑なども無意識となって、チラホラ登場する。
主人公は、いたって普通の女だ。普通の人間にとって、ハリウッドの闇は残酷すぎる。
偶然や運命の力によって、物事がうまくいくことを夢想する気持ち、よくわかる。
精神が壊れてしまう前に、一体どうすれば良かったのか。
自分の結果を理解する思考が抜け落ちているところが悲しい。
「負」と「闇」の現実。その中で「知」を見出さなければ前進はないことを学んだ。
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