「実は正統派ハリウッド映画!」マルホランド・ドライブ たけはちさんの映画レビュー(感想・評価)
実は正統派ハリウッド映画!
これも劇場でかつて観たが見直したもの。
観た当時はやはり難解で、この作品よりかは「ロスト・ハイウェイ」の方が好きだったのだが、改めて見直すと、細部まで検討された論理と不条理の錯綜するハリウッド的ストーリー展開や、キャメラのぶれ、二重露光の様な視覚効果、ヒッチコックや往年の映画へのオマージュなど、かなり魅力溢れる作品だと解る。
詳細な解読は既に詳しい人によって成されており、浅学な自分の手に負えないので語れないが、ベースとされる「サンセット大通り」もいつか観てみたい。
ナオミ・ワッツはとても魅力的。前後半で変わるキャラクターを見事に演じ分けている。ローラ・ハリングという女優さんは良く知らなかったが、こちらも肉体的魅力に溢れ、ナオミ・ワッツ演じるベティ(ダイアン)が溺れていく妖しさが溢れている。
もう一度「ワイルド・アット・ハート」「インランド・エンパイア」を観なくてはなるまい。
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