ゲームのレビュー・感想・評価
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エスカレートする不可解ゲーム
弟から紹介されたよくわからないゲームに参加したら、不可解なことが次々と起きて、どんどんエスカレートしていく話。
デビットフィンチャーの重厚なサスペンスが好きで鑑賞したら、思いの外ドタバタしていた。セブンからの高低差に驚く。
中盤までサスペンス、後半から?となって、最後に?!となる。主人公なんで怒らんねん。
人生とはゲームのようなもの
初見の感想は、「ぜーんぶなんちゃってーで済ませた夢落ち?」「壮大なドッキリかよ」と、結末のしてやられた感の感想しかなかったのですが、複数回観た今回の感想は、我々の人生もゲームそのものなんだよね、と感じました。
「神は乗り越えられない試練は与えない」なんて逆境に陥ったときに聞いたことがあると思います。
この映画の主人公ニコラスは大富豪でお金があれば何でも得られる環境にいます。そんな彼が、レストランで物乞い同然のヒッチハイカーになったとき、どんな心境だったでしょう。大富豪だった自分がまさか無一文同然になるとは夢にも思わなかったでしょう。しかし、人間追い詰められたら何でも出来てしまう。生きるために、まさに「死ぬ気になれば何でも出来る」を実証したようなシーンでした。
おそらく入会前の心理テストやら何やらで、この人の知力体力性格ならここまでやっても大丈夫、このくらいならこの人は何とかするだろう、この人はこういう状況になったらこういう行動を取るだろう、と判断されてそれぞれの人に合ったゲーム内容に変わるのでしょう。
つまり、乗り越えられない試練は与えられていないのだとすれば、我々の人生において逆境に陥ったとき、「そうだ、これはゲームの一部なんだ」、そう思えば(もちろん思うだけじゃダメで乗り越える努力をしないといけないのですが)乗り越えられるんじゃないかな、と。一人ひとり違う人生(それぞれの人に合ったゲーム内容)の中で訪れる出会い、逆境、試練は全て貴方自身にしか経験できないものなのです、それをどう受け止めてどう活かすかも貴方次第なんです、というメッセージを今回の鑑賞から感じました。
これはやっぱり騙されたのかも
ちょっとやり過ぎたかな
現実なのかゲームなのか?
それが延々と続き最終的には本当に大切なものが何かという着地地点。
アクションを見せさされてるようなシーンが多く物語が面白いとは感じませんでした。
ゲームというか
超リアル悪質サプライズ
弟の勧めで始まったゲーム
ゲームの度を越え、財産を失い、命までも危険に晒される。
だが蓋を開ければ主人公が関わった全ての一般人が仕掛人の壮大過ぎるドッキリ。
どんでん返し系とは聞いてたけど、ハッピーエンドに転がるとは予想できなかったな。
良く出来た映画だけど、個人的にはあんまり好きじゃないかも。
デスゲーム感満載のパッケージからは予想できない話
「壮大なドッキリ番組みたい」と思ってたら最後マジでびっくり笑。最後ニコラスがコンラッドを撃って、飛び降りするとこまで読めてた演出はすごい。
大量の役者、大規模なセットや演出、とんでもない金額だろうなー。大金を兄を改心させるために注ぎ込んだニコラスが優しい。最終的にニコラスを善い人間にさせることが出来たからドッキリ大成功。
最後ニコラスが役者たちと仲良く談笑してたけど、自分だったらあんなに早く立ち直れないと思う。「まだドッキリが続くんじゃないか」とビクビクしそう。
デスゲーム感満載のパッケージからは予想できない、ほっこりする話では意表を突かれた。
割り切ってみることが大事
有名なので存在は知っていたがなかなか見る機会がなかった。ティム・ロスが出ている方の「ゲーム」という映画があるが、それ見るよりもこっちの方が有意義な時間を過ごせそうだからこっちを見た。
序盤はホラーかと思うくらい怖かった。人形苦手、、
目が離せないくらい色々なことが起こって面白かった。
弟役がショーン・ペンなのに序盤しか出てこなかったから、絶対弟が何か知ってると思った。
でも洞察力は皆無なので「え、狂った?」「え、死んだ?」とか普通に騙されて展開を楽しめた。
デスエンドは不完全燃焼だったからラストには満足!主人公が少しも怒ってないところにはびっくりだが、まぁハッピーエンドということで良かった。
全てがうまくいきすぎなのはまぁ映画だからヨシ。
お会計いくらだったんだろー!
70点
映画評価:70点
この作品を見るのは、おそらく三度目くらい。
小学生の頃、おそらく金曜ロードショーで見たと思います。
当時は大して理解もしきれていなかったと思いますし、ピエロが恐ろしかった事くらいしか覚えている事が少なかったです。
それでも興味を惹かれ、食い付いてみていた気がします。
大人になって改めて見て、
この二重にも三重にも絡めてくる構成に
結末が予想出来ていたとしても
「あっ」とさせられます。
何より意味のないアクションもないし、
無駄なシーンもない、演技も凄かった。
凄い役者は顔ではなく、視線で語るんですよね。
本当に古き良き映画でした。
マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
本当に格好良かった。
そして面白いと思う作品の監督は、
決まってデビッド・フィンチャー。
見た事ない方は是非見てみて下さい。
多少無理やりとか、荒い部分もありますが
総じて最高ですよ!
【2024.5.10観賞】
エスカレートしてゆく恐怖
【”且つて、私は盲目であったが今は見える。ヨハネ第9条25節。”傲岸不遜な社会的に成功した経営者に仕掛けられたゲームの真意。今作は、脳内フル回転で見るサスペンススリラー映画である。】
■投資銀行を経営する大富豪のニコラス(マイケル・ダグラス)は、48歳の誕生日に疎遠だった弟のコンラッド(ショーン・ペン)と再会する。
コンラッドからのプレゼントで、ニコラスはCRSという会社が提供するゲームに参加することになる。
だが、その時から彼の周りで不可解な出来事が続発する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・デヴィッド・フィンチャー監督作品は今作と「ゾディアック」のみ未観賞であったので、観賞。
結論から言うと、サスペンスミステリーに兄弟愛を絡ませた逸品である。
・ニコラスを演じるマイケル・ダグラスは映画の最初から、笑顔が無く非人間的に金を右から左に動かすことで巨万の富を築いているが、彼の大邸宅にはお手伝いが一人だけ。
妻だったエリザべスとは、理由は明確に描かれないが離婚している。
・そんなニコラスが、寂しさも有ったのだろうが、コンラッドからの贈り物”CRSという会社が提供するゲーム”に徐々に嵌って行く。
■ニコラスは自身と同じ48歳で、父を飛び降り自殺で失っていた。その事がトラウマになっている。この伏線がラストに効いてくるのである。実に上手い作品構成である。
・ニコラスは、CRSに入会してから、”人生が一変するような素晴らしい体験が出来る!”という謳い文句とは裏腹に、生命を脅かされるような出来事に直面していく。
ー 謎の女クリスティーンにレストランで、ワインを掛けられたり、果ては乗ったタクシーのお運転手が途中で脱出し、自身は川の中に投げ出されるシーン。ー
・そして、クリスティーンに盛られた眠る薬で、目覚めたらメキシコの墓の中。
ー 分かりやすいが、このシーンでそれまでの傲岸不遜なニコラスは死に、人間性在る男に生き返る事を示している。-
■漸くアメリカに戻ったニコラスは、投資に失敗し、馘首した男に詫び、元妻エリザべスにも自身が如何に家庭を顧みなかった事を、素直に詫びるのである。
<ラストの展開は(私の予想通りであったが)、ニコラスは弟のコンラッドを銃で撃ち、父と同じようにビルから身を投じる。
だが、全ては兄を想う弟のコンラッドが、CRSに依頼した”ゲーム”の仕掛けであった事が分かるシーンは少し沁みる。
そして、人間性を取り戻したニコラスは父を亡くしたトラウマを克服し、自身を欺いて来たクリスティーンに本名(クレア)を聞き、”珈琲を飲まないか?”と語りかけるのである。
今作は、デヴィッド・フィンチャー監督ならではの、練りに練った構成と共に、見応えがあるサスペンスミステリー&ヒューマンドラマなのである。>
衝撃のラスト
流石にやり過ぎではないかと思う。現実で海に車ごと落ちたり、家の中イタズラされたりしたら大問題になるしあんな都合よくならないでしょとしか思わなかった。
(映画だからしょうがないけど)
人生変わる体験ってあんなことされたらそうなるよ。笑
ラストいきなりお誕生日おめでとうドッキリ大成功言われても今まで見せられたものは何って感じ。ある意味衝撃のラストだった。
「これはゲームだ」
観る者をバカにした映画
「映画」としては前半の緊迫感や理不尽に振り回される地獄めぐり。後半のマイケルダグラスの覚醒には興奮させられたので非常に良かった。
が、物語としての率直な感想は「ふざけんな」だ。
映画にはどんでん返しが溢れ、バッドエンドの傑作であるセブンを撮った後、フィンチャーはバッドエンドのどんでん返しをしてそれらを皮肉り新たな映画を目指したのは言うまでもないが。私個人として求めていた結果ではなかった。
やっぱり飛び降りで終わるべきであっただろうと強く思う。
気持ちよく終わろうとした結果、非常に気持ち悪くて嫌味でな結末となる。そう考えるとやはりフィンチャーの狙い通りになってしまったのか。その事実にすら腹が立ってくる。
観た映画が多くなるにつれ映画に踊らされる感覚は少なくなり、良く言うと「読めてくる」悪く言うと「冷笑した視点」で展開を眺めるだけになってきてしまっていることには自身でも辟易していったところはあったため、そういった意味では新鮮に結末を見届けることはできたが。
んーやっぱりスッキリできない!
映画としては良いのかもしれんが!
観る人の映画に求めていることや性格によってラストの感想、ひいては映画全体の感想が大きく変わる映画。
理不尽で不気味な冒険を楽しむ
デイビッド・フィンチャーがセブンとファイトクラブの間に撮った映画。奇抜な脚本とフィンチャーらしい丁寧な演出、ハイコントラストの印象的な画作り。世間の評価はイマイチだが熱狂的なファンが居る、知る人ぞ知る映画である。
初めて観た時は、何が真相なのか、結末がどうなるのか、マイケル・ダグラスは悪意に陥れられ無残に破滅してしまうのか、惑わされっぱなしで心底ハラハラしたのを覚えている。
この過程を素直に楽しむ映画であり、理不尽で不気味な、そして人を奮い立たせる妙な冒険心がたっぷり楽しめる。
TVニュースのキャスターが話しかけてくるところなんかは、滑稽なのか恐ろしいのか分からなくなる、たまらないシーンである。
デボラ・カーラ・アンガーの存在感も良い。
もう一度見たくなる。
念には念を
ドッキリもここまでくると腹立たないか?
誰も信用出来なくなるし。
いつまでも続くこの悪夢。
最後、どうやって着地するのか。
それだけを知りたくて…って主人公と一緒だ(笑)
これが実は本当に悪の組織がバックにいて、全てを騙し取られたとしたら…想像するだけで怖い怖い。
飛び降り失敗したら死ぬじゃん!とも。
や、もう、疲れた。
でも、割と楽しめた。
古い作品だったけど、しっかり作り込まれてる感じ。
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