「大人も楽しめる現代の童話!」モンスターズ・インク たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
大人も楽しめる現代の童話!
人間の子供達の悲鳴を集め、それをエネルギーに変えて商売しているモンスターたちの企業「モンスターズ・インク」。ここに迷い込んでしまった人間の子供ブーを元の世界に帰すため、悲鳴集めのエースであるサリーとマイクのコンビが奮闘するピクサー発のファンタジー・アニメ。
サリーのライバル、ランドールの声を演じるのは『パルプ・フィクション』『アルマゲドン』のスティーヴ・ブシェミ。
第74回 アカデミー賞において、歌曲賞を受賞!
子供の頃に見て以来、久しぶりに本作を観賞。日本語吹き替え版を選択。
マイク役の爆笑問題田中とサリー役のホンジャマカ石ちゃんは本当に上手い。この2人以外は考えられないくらいのハマり役です。
この2人は勿論ですが、この2人をキャスティングした人は本当にお見事だと思います。
子供の頃、誰もが感じたであろう真っ暗な寝室での恐怖感。
それをモンスターとして具現化し、さらにそのモンスターたちを悲鳴集めが仕事のサラリーマンとして設定する。この発想が凄い!😆
非常に独創的な世界観の中、登場するモンスターたちはマイクとサリーをはじめとして、みんなどこかユーモラスで可愛らしい。
サリーの毛のフサフサ感や、会社の中のごちゃごちゃ感、無数の扉が行き交うジェットコースター的なレーンなどの映像も凄い。
ピクサーとしての前作『トイ・ストーリー2』と比べても明らかに進化しているのが分かる。
ただ、まだ人間を描く技術は未熟かも。ちょっとブーの顔が不気味に見える。動いていると可愛いんだけどね😓
キャラは可愛いし世界観も楽しい。
ギャグの切れ味も良く、サリーとブーの交流は感動的。
お話も起承転結がはっきりしていて分かりやすい。
ただ一点、雪山での展開はちょっと強引というか、ご都合主義が過ぎると思いましたが…☃️🌀
笑顔こそが全てに勝るエネルギーだという、実にピクサーらしいメッセージが込められた、万人にお勧めできる一級のエンターテイメント映画だと思います!
マイクとサリーの歌うエンディングテーマ大好き😍