「待機の日々を描いた映画」ジャーヘッド はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
待機の日々を描いた映画
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前半、訓練シーンを音楽含めコミカルに描いたノリは、人によっては戦争なのに軽く扱うのはナンセンスと思うかもしれません。ただ、訓練中の色んな場面をテンポよく理解しやすく進めるので、ノリが気に食わない人以外は楽しめるんじゃないかと思います。
砂漠地帯で待機中、蠍を相撲のように戦わせて盛り上がるシーンは、何とか楽しみを見つけようと団結してて悪くない。自分がいつどうなるか不安の中、そうした遊びがあったっていいじゃないか。他にもTVへのインタビュー、恋人が別の男と寝てるビデオ、そしてフンを燃やしたり・・・あくまで戦争シーンではなく待機中の生活を描いていますが、話題が豊富なので飽きずに観れました。
70分過ぎからは戦場シーンになりますが、それでも息詰まる戦いとかではなく、洞穴を掘ったり、油まみれの泥道作業をしたり… 生死以外の部分を描いています。私は「戦争中こんな日々も送っているんだな」と新鮮味がありました。
そして1度も撃ち殺すことなく終戦した複雑な気持ち。無事に帰宅しても心は砂漠のまま。
与えられた場所(戦場)により終わり方は異なる。これで良かったのかと悩む日々・・・。
派手な映像やアクションシーンは少な目なので、この映画は待機中の日々に関心を持てるかで賛否が分かれることでしょう。
ディスクは特典映像も豊富だったので☆4つにしました。
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