「人間の持つ狂気」インビジブル(2000) プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の持つ狂気
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主人公が政府のもと動物を透明にする薬を開発、密かに自身が使用する。
やがて姿が見えないのをいいことに滅茶苦茶し出す。
手に負えなくなった共同研究者たちは政府高官に事実を話すが、
公になる前に主人公によって殺される。
続いて主人公は共同研究者たちを次々に殺し残り2人だけになる。
が、この2人は姿が見えないハンデを何とか克服し勝利する。
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主人公は天才肌で冷たい部分のある人物だが、ユーモアもあり、
薬を打つ前は悪どいことをするような人間ではなかった。
政府に内緒で自分に薬を打つのも、自分が開発したのだから、
最初の透明人間という栄誉は自分でありたいという科学者ならではの純粋な気持ちから。
では何故連続で殺人を犯すに至ったのか?
この薬には精神が不安定になる副作用があるとされていたためでもある。
しかし副作用がなくても、人間というのは透明になってしまえば
このように暴走してしまうものだという事を言いたかったのではないかと思う。
社会の中で生きるということは無意識のうちに多くの抑制力を生み出しているのだろう。
その中で非合法な「自由」を手に入れた時、人間の狂気は顔を現す・・・・
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