劇場公開日 2025年2月28日

イノセンスのレビュー・感想・評価

全47件中、41~47件目を表示

3.5前作同様万人向けではない

2015年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

押井守が伝えたいメッセージやテーマが前作以上に全面に押し出されている印象。
ただ、その部分があまりに強く出ているためかお話として、エンターテイメントとしては少し評価がし辛い作りであることは確かである。前作よりかは娯楽性が増した気もするが…どうだろう…おそらく気のせいだろう。

伝えたい情報が膨大だったのだろうか。

やはり語ろうとしているものは「人間とは何ぞや」という一点に尽きる。
明確な回答が映画の中で出されているかどうかは正直わからない。
だが押井守が考えたSFであり未来であり人間である。ということは読み取れる。

作品が難しく難解なものと思われるだろうが決してそういう作品ではないと思う。
テーマやメッセージが難しいわけではなく、割と語り尽くされた哲学的な疑問符を、
あえて複雑な提示の仕方をしているだけである。

大きな見せ場もカタルシスも無いので、
お酒を飲みながら盛り上がれるような作品では決してない。
だが、たまにはこういう他人の哲学に興味を示すのも面白いし、映画の楽しみの一つではないだろうか。

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くんぞう

4.0難しい

2014年9月7日
iPhoneアプリから投稿

知的

難しい

寝られる

ストーリーは難しいけど、よくアニメで描いているなー感動した記憶。あんまり覚えていないんだけど、いい映画だった記憶。

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ばね

5.0ノワールではなくハードボイルド

2013年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

劇場公開当時、号泣した訳だが…。
その時の激情が薄れてしまうのではと、何だか怖くてそれ以来観ていない。

映画評論家の滝本誠さんの

壊れた世界を壊れた人間が彷徨うのがノワール。
壊れないバトーが壊れた世界を彷徨う本作はハードボイルド。

という映画評(確かブロスの特集ページだったと思うのだが…。ちょっと記憶があやふや)を読んで、
何故かまた号泣したのを覚えている。

ここ10年くらいの日本作品(アニメに限らず実写も含めて)で号泣したのはこれだけである。
(当時仕事が忙しすぎて、疲れていただけだったのかもしれないが…。映画はともかく映画評で泣いたのは、もう相当疲れてたからだと思う。)

私にとっては、このイノセンス、ハードボイルドであり、ギリギリとした愛の物語であった。

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小二郎

3.5絢爛。

2013年9月1日
フィーチャーフォンから投稿

寝られる

眠くなっていいんです。つまらなくて退屈でいいんです。
一見難しそうな内容も、
「対象が人形であれ犬であれ、人はひとりでは生きていけない」

という映画であることさえわかればいいんです。
眠くて退屈な映画に尋常でないエネルギーがかけられていることを知れば、これがある意味この上なく贅沢なことだと思うのです。

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がらだま

5.0中身はともかく

2013年3月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

怖い

興奮

知的

綺麗が詰まってる。
美術館にいる気分です。
それだけで5.0

中身は難しい事言ってるようで、大した事は言ってないんじゃないかな。中身に点数付けるなら、2〜3.0くらいかな

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つるり

4.5押井守の集大成

2010年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

興奮

知的

難しい

まずはなんといっても映像が凄い。今までも押井作品は常に映像表現の最先端をいっていたけど、今回はまたまた凄い。全編どこを切り取っても、映像だけで酔ってしまいそう。1回目の鑑賞は映像を追いかけるのに精一杯。ただ、映像にこだわったぶん、ストーリーはかなり小さくまとまってしまったような気も。加えて相変わらずの哲学性・作家性がたっぷりで、タイトルでは隠しているけどやっぱり続編モノだから、前作未見の人には相当厳しいのではと……。

驚異的な映像と「人はなぜ自分に似せた人形を作るのか?」という哲学的テーマの融合、そして一応の(?)ストーリー性もあり(ちょっと繰り返しが多い気もしますが)、これまでの押井守の集大成的な味わいもする作品でした。

しかし、このクオリティは何年たっても色あせないでしょうね。個人的に監督のファンなのでめちゃ贔屓な評価ですけれども。

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α

2.5設定が大きすぎ・・・。

2008年7月13日

 15分間の(映画を観る前の)予備知識編は面白かったのに・・・。残念、本編が面白くなかった。
 抱えている設定が大きすぎて、細部まで(その時代の様式が)整備されてい気がする。<電脳>のアイデアはいいが、何故そうならなければならなかったのか、の必然性がやや曖昧。その時代に到達するまでの経過がよく見えないので、(生活感という意味での)リアリティに欠けていた。
 だから、建物や乗り物などの建造物はよく描けていても、人間などの(生き物)はぼやけてしまっていて、感情移入できない状態に陥ってしまう。「生きる目的すら見えない時代なんだ」と逃げることなく、しっかりと人間(のようなクリ-チャ-)を生かして欲しかった。
 とはいえ、映像はきれいでよくここまで・・・とそのデザイン的センスに目を見張るシ-ンは多々あった。
 スト-リ-に力を入れればもっと良くなると思う。『スカイ・クロラ』に期待。

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澤駿