「『理解』とは概ね願望に基づくものだしゴーストの数だけあんのさ」イノセンス かぼにゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
『理解』とは概ね願望に基づくものだしゴーストの数だけあんのさ
『難解』とか『理解できない』とかいう人がいるけれど、押井監督自身が言ってるように、製作者が込めたメッセージを観客はほとんど受け取れないし、違った意図で捉えてることが多いので、難解でも理解できなくても問題ありません。
むしろ『理解した!』というのは、見る者の願望に基づくものであることがほとんどです。
あなたのクオリアを他者は知覚できないし、その逆もまた知覚できないのだから(『ごんぎつね』の最後だって人によって意見が分かれるのに、況や押井守をや)。
私にとってこの映画は、映像と川井憲次の曲の美しさに没頭するための映画なので、大きいスクリーンで掛けてもらえるのは本当にありがたいです。
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