インファナル・アフェアのレビュー・感想・評価
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人生こそ「無間道」
以下は以前自分のwebサイトに載せていた感想文です。
マフィアと警察に、お互いの組織からそれぞれ送りこまれた男同士が対決するという
サスペンスもの。一方は、警察に戻りたいのに、組織がそれを許さず、精神を
病んでいきます。もう一方は、自分の立場が婚約者に分かり、婚約者とうまくいか
なくなり、真っ当な生き方を目指そうとします。お互いに、現在の自分や今後に悩み
ながら、組織の対立に巻き込まれ、最後は互いの命を奪わざるを得ない状況に追い
込まれます。死んだ方に思い入れが残ります。
原題は「無間道」、仏教用語で無間地獄(絶え間ない責め苦)という意味です。まさに
人生こそ「無間道」なのかも知れません。
正義が…
負ける。。再観。今見ても古さを感じず、潜入捜査の緊張が伝わってくる。警視のビルからの落下シーンは強烈に印象に残っている。ラウも正の道に生まれたかったのか、ヤンの様に警察学校を追われたかったとのラストシーンが物語っている気がする。トニー・レオンの優しげな表情が良い。
観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 素晴らし い!脚本・演出・演技等殆ど完璧に近い奇跡の様なフィルム・ノワール。これだけ完成度が高ければ二部・三部は要らないだろうに(でも観たい)。
①少し仏教哲学を齧ったことがあるので、冒頭と最後に「無間地獄」が出てきたのには少々驚いた。原題も『無間道』だし。
でも、人間は善人と悪人との間を永遠に行ったり来たりして苦しみ続けるから、確かに「無間地獄」という道を歩んでいるのかも知れない。
②好き嫌いの差だろうけど、アンディ・ラウの役とトニー・レオンの役とでは、トニー・レオンの方が印象深い。
だってああなってこうなってそうなってああなってしまうもの。
脚本の緻密さ面白さ、映像の見事さと緊張感が溢れるテンポの良さ、そして俳優達の名演技
2002年製作の香港映画。監督はアンドリュー・ラウ及びアラン・マック。
英語原題Infernal Affair(原題:無間道)、配給はコムストック。
マーティン・スコセッシ監督によりリメイク版「ディパーテッド」を見てから、本家のコチラを見る流れで、脚本の緻密さ面白さ、映像の見事さと緊張感が溢れるテンポの良さ、そして俳優達の名演技と、映画としての完成度の高さにビックリさせられた。恥ずかしながら、ブルース・リーやジャッキーチェンの映画ぐらいしか見たことが無かったが、香港映画凄いと思わされた。
主役の二人、アンディ・ラウの皇室の演技も悪くなかったが、トニー・レオンの柔らかさを感じさせる演技はとても魅力的で、惹きつけられるものがあった。マフィア親分演じたエリック・ツァンも大阪のオッサン風の風貌・キャラクター設定で親近感を覚えた。
この映画を見て新ためて「ディパーテッド」と比べてみると、ストーリー展開が想像以上に同じであり驚かされた。そして、映画としての出来は、コチラの方がかなり上と思えてしまった。「ディパーテッド」のアカデミー賞ゲットは、作品ではなく、長期間の監督の仕事に与えられたものと理解した。
製作はアンドリュー・ラウ、製作総指揮ナンサン・シー及びジョン・チョン、脚本はアラン・マック及びフェリックス・チョン、撮影アンドリュー・ラウ ライ・イウファイ、美術チウ・ソンポン ウォン・ジンジン、衣装リー・ピックワン。編集ダニー・パン パン・チンヘイ。
音楽チャン・クォンウィン、視覚効果顧問クリストファー・ドイル、アクション指導はディオン・ラム。
出演は、アンディ・ラウ(警察に潜入)、トニー・レオン(マフィアに潜入)、アンソニー・ウォン(警視)、エリック・ツァン(マフィア親分)、ケリー・チャン(女医)、サミー・チェン、ショーン・ユー(若き日のヤン)、エディソン・チャン(若き日のラウ)。
20年前の作品
昭和の香りがプンプンする作品。
たくさんの同じ年代の人が登場してみな同じ顔に見える
10年たてば顔も変わるし、余計に複雑に
警察でもヤクザでも、スパイはいっときも気をぬけなくて大変だ
まさかあんなにあっけなくヤンが射殺されるなんて想像していなかった
さすが香港映画
【10年もの長き間、”絶え間ない責め苦に合う責務”を負った哀しき二人が、立場は違えど、懸命に生きる姿を描いた作品。傑作である。】
ー 本作を、「追龍」の拙レビューにコメントを頂いた際に、
”この作品は、とても、面白いですよ!”
とお勧め頂いた、(敢えて、お名前を記させて頂きます。)talismanさんと、アンディぴっとさんに深く謝意を捧げます。(大袈裟ではなく、今作は沁みまくりましたので・・。)ー
◆感想(多くの方は、今作の内容はご存じだと思うので、シンプルに・・。)
・10代に、警察学校を表面上辞め、ウォン警視の指示により香港マフィアに潜入し捜査をするヤン(トニー・レオン)と、香港マフィアだったラウ(アンディ・ラウ)がサムの指示により警察に入り込み、夫々が、その組織で伸し上がって行く姿。
ー 最序盤で描かれる若き二人の姿が、後年の二人の、最重要シーンでフラッシュバックで描かれる手法の見事さ。ー
・ヤンが、長年の責務に心身が疲弊して、通っていた精神科医の美しいリー女医の部屋でぐっすりと眠る姿。
ー ヤンが彼女に恋心を持っているが、グッと堪える表情と、後半事実を知った彼女に言った言葉。
”僕のヒミツを覚えていて・・。さようなら・・。”
恋した女性を抗争に巻き込まないように、必死の思いで言った言葉を、トニー・レオンは、あの優しくも、切ない眼と表情で告げるのである・・。ー
・ヤンが、若き日の恋人と思われる女性と街中で出会うシーン。
ぎこちなく交わす会話。
”まだ、あの仕事をしているの・・”
女性が連れていた女の子をヤンが見ていると、女性が”5歳なの・・、もうすぐ夫が来るから・・”
と言い、ヤンが寂しげに去った後に女の子が母に言った言葉。
”ママ、私、6歳だよ・・。”
ー 切なすぎます・・。ー
◇今作は、この後も怒涛の如く、心に沁みるシーンが続く。
・ヤンが潜入捜査官である事を、唯一知るウォン警視が、サムの手下により殺害されるシーン。
ー ここで、ヤンの若き日のフラッシュバックが絶妙に映し出される。
ウォン警視の性格を、若き警察学校時代のヤンが靴下の履き間違いで言い当てるシーンや、ウォン警視がヤンの誕生日をきちんと覚えていて、密会のビルの屋上で渡したモノ。頼れる上司は部下の誕生日や、結婚記念日など大切な日は覚えているのである。ヤンに対し、非情な使命を与えたウォン警視の温かき、人間性。
そして、ヤンを兄貴と慕うキヨンが銃弾を腹部に受けながら言った言葉
”10分間も、アイツは口を割らなかった・・。兄貴がマッサージに行った事はサムには言っていない・・。”と言ってハンドルに突っ伏して、絶命する。
哀悼の様に鳴り響くクラクション・・。ー
・ウォン警視の遺品で、ヤンとの連絡で使っていた携帯を、サムの行いに憤りを覚えたラウが見つけ、保管ビニール袋越しに電話し、言った言葉。
”お前が潜入者か?””手を組もう・・”
無言のヤン。
・ラウは、サムをヤンの協力の元、地下駐車場に誘き出し・・。
ー 今度はここで、ラウの若き日のフラッシュバックが絶妙に映し出される。
”自分の道は、自分で選べ!”
”これが、俺の道だ!”
そして、地下駐車場に、一発の銃声が響く・・。ー
・警察内で、組織の壁を壊し、地位を築いたラウ。そこで、待っていたヤン。
二人は且つて、ステレオ屋で出会った居た・・。(若き二人が、相性が良いと直ぐに分かる、序盤で描かれたシーンが、効いている。)
そして、ヤンが”わざと”俺は知っている・・というメッセージとして、ラウに残した、用心棒の”棒”が書かれた封筒。パスワードのモールス信号。
そして、ラウはヤンの警察の履歴を削除する・・。
<ラストに至る過程は、是非ご自分で、ご覧いただきたい。
書きすぎた・・。
只、”チャンスをくれ・・。善人の道を選ぶ”と言うラウの言葉と、
”殉職した・・・。その志は、永遠なり”と言う言葉は記したい。
歩んだ道は違えど、与えられた仕事を人生を犠牲にしてでも、全うするという哀しき使命に導かれた二人の男の姿が鮮明に、且つ哀切に描かれた作品である。
傑作である。>
正義はどこに?
なんとも後味の悪い話だった。
ヤン捜査官もウォン警視も何も報われなかった上に
ラウは警察官としての正義に目覚めかけても結局は、
保身を選んでしまったわけだ。
ラウがサムを殺したのも正義ではなく
それすらも保身だろう。
正義がまかり通らないのは現実では多々あることであろうが
物語としてどう続編に続くのだろうか?
面白かったとは思うけど、ちょっと続編を観る気が起こらないかも。
ディパーテッドは面白いのだろうか?
香港ノワールの金字塔
マフィアから警察に潜入するラウと潜入捜査官としてマフィアに取り入るヤン。二人の潜入捜査故の誰にも言えない孤独、生きながらの苦しみ。
「無間道」とは「一度入ると抜け出せない、絶え間なく続く苦しみ」。正に言い得て妙なタイトルだと思った。
立場的にヤンの方がキツイなぁと思った。バレたら殺されるから。いつ終わるか分からない潜入捜査への苛立ち、自分の正体を知っている人間が減っていく恐怖。
ウォン警視が目の前で死んだときの悲痛な表情というのはとても印象的だった。
ヤンは死に、警察官だということが証明された。一方、引き続き警察に居続けるラウ。
ラウは何を思い、ヤンに敬礼したのか?
ヤンは無間道から解放され(と思っている)、ラウは苦しみ続ける。
屋上
あー面白かった!
ずーっと引き込まれるね。
どっちが悪党なんやろ、、
最後まで観てから
…あれ? これ観たことあるわぁー
(思い出した)😅
トニー・レオンとアンディ・ラウ
こんなにも男の色気が溢れてるんやね、、
惹き込まれる設定、粗いストーリー
ハッピーエンドではない、どちらかというとバッドエンド、なんとも救われない結末・・。なかなか衝撃的でしたね。
2人のダブルフェイスが交錯する設定は面白かった。取引現場での両サイドの攻防戦、その後の裏切りの者に互いに迫っていく展開など、緊迫感があってよかった。派手な銃撃戦シーンのない香港ノワールものって珍しいですね。
ただ、ツッコミどころもいくつもあった。
・マフィア側の仕事を堂々と警察のデスクでやるラウ
・あげく、資料を置きっぱなしして、ヤンに正体がバレるラウ
・急に心変わりして善人を目指すラウ
・なんの前触れもなくウォン警視を警察の包囲網の中で殺してしまう軽率なサムファミリー
・極少数しか知らないウォン警視の居所にマフィアが大挙して現れたのに、ラウになんの疑いも持たない警察
途中から、そのストーリーの粗さの方が目についてしまったなぁ。。
深淵を覗くものは
物語後半から加速度的に面白くなるノワール・サスペンス。潜入捜査官は優秀であればあるほど潜入する側そのものになっていく。犯罪組織に身を置きながら最後まで警官だったヤンと、犯罪組織から抜け出そうとして犯罪に手を染めたラウ。対称的な2人は対称的であるがゆえに、決定的な違いがあってそれが2人の生死を分ける。生き残ったラウはもはや決してヤンのような刑事にはなれない。生き続ける限り、決してなれないものに憧れ続けるという苦しみを背負うことになる。
最後まで予想の出来ない展開。
非常に面白かった。
先が読めずハラハラドキドキの連続。
ウォン警部がエレベーターで捕まるシーンも敢えて助かったと見せて捕まる・・・。
トニー・レオンの憂いをおびた表情も良いしアンディ・ラウのギラギラした感じも対象的で良かった。
ただ憎まれっ子世に憚る的な終わりに気持ちがモヤモヤする・・・。
二転三転!!
最後までどっちが勝つのかわからない。ラスト15分は戦局が目まぐるしく変わって、まさに手に汗握る展開だった。
ウォンもサムもヤンも死んでしまうとは。それぞれ死に様が全く違くて痺れる。
ラウはほんまえげつない。無限地獄にハマるのはラウだったか。。。
潜入の証拠を消すためにサム殺害→封筒で潜入がバレたのでヤンのデータ削除→更なる証拠を捕まれて万事休すだったところを潜入の同志に助けられるものの、身バレを恐れてそいつも殺害。
善人に戻ろうとすればするほど、消さなければならない人が出てくる。一生苦悩するだろな。。。
でも、自分の道のためにあらゆる手段も厭わない姿はかっこいい。
中国映画なめてた。ダラダラする時間もなく、めちゃくちゃ面白かった。
トニーレオン派です
名作です、哀しい物語。何回も途中で、ラウとヤンが被遺忘的時光を一緒に聴いてた最初のシーンを思い出す。これが名曲すぎるんですが、このシーンだけ二人共幸せそうだった。壊れてくヤンが不憫なのは当然なんだけどラウはラウで表面的には色んなものを手に入れていくが全てを失っていくヤンの自己犠牲に憧れる。無間道、生きてる限り地獄は続く。罪を犯して得る幸せの上ならなおさらのこと。単純な欲しかないアホなマフィアだったならラウは幸せになれたかもね。ラウのが人間臭くていい役だったと思うけどトニーレオンの方が好きです、セクシーすぎる。
ラウ様すてき
最初から最後まで目を離せない作品でした。いつもスーツをびしっとキメ、きっちりしているラウと、髪も長く疲れているような雰囲気のヤンの対比が良かったです。印象的なシーンはヤンが撃たれてエレベーターで倒れた際にドアが閉まろうとするも、ヤンの足にぶつかり開閉を繰り返す。それを見つめるラウの目が悲しかったです。
なんかかっこよかったです
全体をとおしてスリリングでかっこよかったです。
ただラストがよくわからなくて、「最後に出てきた警官だれやったっけ?」ってなりました。
途中までご飯食べたりしながら見てたので、伏線を見逃してしまったのかもしれません。
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