「皆大好き夢追い人」世界最速のインディアン やまささんの映画レビュー(感想・評価)
皆大好き夢追い人
クリックして本文を読む
実在の人物である伝説的ライダーのバート・マンロー。
彼が63歳にして、故郷ニュージランドからはるばるアメリカユタ州のボンヌヴィルまで、骨董品ともいえるオートバイ・インディアンを連れ世界最速の記録へと挑戦しに行くロードムービー。
このバートのキャラクターが本当にとっても魅力的!
どんな人にも等身大に接っし、かつ丁寧に握手を求める紳士っぷり。でもどこか危なかっしくて、道行く人が皆このおじいちゃんに思わず手助けしてしまうのも頷ける。
子供だろうが何だろうが偉ぶらずに、困ったら頼ってくるバートがどこか可愛い。
それに幾つになっても夢を忘れず無心に挑戦するバートの姿には、老若男女誰もが憧憬を覚えちゃうのかな。痛快といってもいい。
トムはもちろん、馬鹿にしてきた地元の若者ライダー集団、渡米の真意がわかってにっこりする税関職員、路上でインディアンをぶっぱなすバートを見咎めるがあまりのスピード違反に最早笑っちゃう警察官…
どんなにちょっとした登場人物でも、バートに思わず笑顔を向けるのが、きっとその証拠。
観てるだけの私も、最後には、行け!バート!と声に出して一緒に応援してしまった。
コーナーは曲がれない。走り出すには人の手を借りないといけない。ただただ真っ直ぐに超スピードで駆け抜けるマシンがまたバートらしい!
あと旅の道中、バートが出身地を聞かれ、英国からかい?と言われる度に英国人であるアンソニー・ホプキンスが「けっ!」みたいな反応するのが、ちょっと面白かった笑
コメントする