「トイストーリー、ファインディングニモに続いてのピクサー3D!」Mr.インクレディブル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
トイストーリー、ファインディングニモに続いてのピクサー3D!
オリジナリティー溢れるピクサーの3D映像技術とワクワクする展開が最高。家族全員がヒーローという点では『スパイキッズ』とよく似ているとも言えるが、実写版では表現できないクレディブル夫人の身体能力が他のヒーローモノの追随を許さないだろう。
とにかく、この夫人(ヘレン、ELASTYGIRL)が最も光っていた。原題から考えても家族の物語のようだし、家族の愛情の中心がこのヘレンだったわけだ。パワーだけのインクレディブル氏、走りのダッシュ、透明化とバリアのヴァイオレットとそれぞれの個性的な能力を上手くまとめ上げる指揮者のような存在でもあると思う。ところが、パラシュートになったりバスを吊り下げることにも伸縮自在の手足の能力が使われてしまう・・・聡明で活発な女性でも主婦業に専念させられるだけのようなこの扱いには、男の目から見ても残念でならなかった。
もう一人、長女のヴァイオレットも良かったです。自分の能力に悩み、また、普段の生活でも恋に悩む可憐な乙女。スーパースーツを身にまとってからも、バリアを出すタイミングに悩んだりと、圧倒的な強さは持たないヒーロー像が彼女にあった。力で押しまくる父親を二人の女性が巧くまとめあげていたんだなぁ。
細かな点で、アメリカ訴訟社会の問題や兵器産業の矛盾、ちょっとしたことで逆恨みするという心の問題まで見え隠れした。15年前の復讐というと、『オールドボーイ』にもあったが、なにか特殊な年月なのかな?
【2004年12月映画館にて】
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こころさんのコメント
2020年12月22日
kossyさん
数年前に観たのでレビューを書いていないのですが、それぞれの個性炸裂で大人も楽しめる( ←会話が面白い )映画ですよね 😎 曲もカッコいい ♪