「少年を預かることで保護者としての自覚が芽生える」グロリア(1980) 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
少年を預かることで保護者としての自覚が芽生える
逃走劇なのにストーリーは緩慢に進む。逃亡する主人公一行を追うギャング達にも、グロリア達を本気で捕まえようとする必死さを感じられない。結局最後は話し合いで決着をつけているし、長時間逃亡する意味があったのかさえ疑問に思う。
だが、逃亡劇よりもどちらかというとグロリアと少年の関係性を描くシーンに重点が置かれている。多分、子供のいない独身女性が、少年を預かることで保護者としての自覚が芽生え成長する点にストーリーの主眼があるのだろう。ただ、大したエピソードも無く面白いとは思えなかった。
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