「オカルト好きなら確実に楽しめる」ヘルボーイ(2004) 留々家さんの映画レビュー(感想・評価)
オカルト好きなら確実に楽しめる
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原作未読です。
導入部『妖蛆の秘密』からの引用に始まり、オカルトファンなら知ってるあれやこれやが次々登場してとても楽しい。
映像も安っぽさを感じさせず、特に半魚人登場の前後は最高にワクワクした。どこまでCGなのか想像するのも楽しい。
変態戦闘マシーン・クロエネンがいいキャラをしていて、彼の登場するすべてのシーンがかっこいい。ただそれだけに、悪の首領ラスプーチンの小物臭がきわだつ。ラスプーチンが「変なおじさん」なのは史実通りだから別にいいのかもしれない。
ヒーロー映画なら必ず描かれる主人公の成長、コンビの友情の要素が薄かった。中盤の失敗からリーダーとしての自覚を持てと叱られるヘルボーイだが、終盤それを改善した様子はない。ヘルボーイがマイヤーズを相棒として認める描写がない。この映画単体では、その点にモヤモヤが残った。
ラストシーン、いちど死んだヒロインが復活する。その理由はヘルボーイが、あの世の王様を心の中で脅したから(とヘルボーイが言う)。いくら「ヘル」ボーイでもそれは得心行かない。彼女の復活については、面白い屁理屈の一つでもこねてもらわないと、お話全体のしまりがなくなる。
映像は最高!こだわりまくってる!
でもストーリーには熱くなれなかった
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